だいがんじ こんりゅう
大願寺建立
下出伝承記




(上記写真は下出やぐら・小屋根欄間左面)



大願寺建立

下出の中心に位置する大願寺は浄土宗鎮西派の寺院です。下出辻ノ大夫の子孫:善心尼が辻の道場として永禄3年/1560年開基しました。大願寺には善心尼が刻んだと伝えられる浄土法脈の曼荼羅様式の石造板碑が残されており、碑には永禄12年1569年2月15日と刻まれており、正面上部に阿弥陀立像、中央には善導大師、左に法然上人、下部に善心尼の像が浮刻されています。

大願寺十四代重蓮社誓誉上人は26歳の若さで住職となり大願寺の再建に尽力し、元禄16年/1703年61歳にて大願寺の再建を果たしました。本堂が完成すると村人は挙げて参拝し、御念仏を唱えました。誓誉上人が説教のため高座に上がろうとした時、その場に倒れ伏し村人は必死で看病したが、誓誉上人は亡くなられました。誓誉上人は本堂再建の宿願を達し、その落慶法要の場で亡くなられたのです。



◎ 大坂府阪南市下出付近の地図