さかのぐちいっこじぞう
坂之口一顧地蔵
地元伝承記




(上記写真は自然田上東組やぐら・小屋根桝合左面)



坂之口一顧地蔵

自然橋の山手の坂の途中の道端に「坂之口一顧地蔵尊」の小堂があります。古くは玉田山道の辻にあったものを大正末期に現在の地に移設しました。伝承によると若い男女が良縁を授かる様に祈ると必ず霊験があると伝えられ、特に女性の信仰が強く縁結び地蔵として一時御参りする人も多かったが、いつしか衰えていきました。昭和半ばから芝出大師講の人が中心になってお祈りをしています。

この地蔵がまだ玉田山道の辻に祀られていた頃、村の若者が小馬鹿にして小便を引っ掛けたところ、翌日から頭が上がらず得体の知れない病気に取り付かれたので恐ろしくなり、地蔵様を洗い清めやっと元通りに回復したとの逸話も残されています。