しみずこうえんぎ
清水講縁起
大西町伝承記




(上記写真は大西町やぐら・大屋根欄間正面)



清水講縁起

其の昔、ここに一人の、老母が住んでおりました。ある日一人の巡僧「この巡僧は弘法太子(空海)であったといわれている」が訪ねて来ました。そこで茶を求めるに、老母は、こころよくお受けするも近くに用水もなく新湊迄水を汲みに行って、かなり時間がかかりやっと茶を出す事が出来ました。そこで巡僧が非常に感動されると共に、さぞや日々困っている事と察し、持ってきた「杖」でここに岩清水を造れと命じる。

去ってから後、その場所を掘り起こすと不思議ときれいな清水が湧き出し如何なる降雨、干ばつにも変化なく現在まで絶えることなく、こんこんと清水が湧きつづけている。それ以降ここに大師堂を造り清水大師堂と名付け、おまつりしています。



◎ 大坂府阪南市尾崎町1丁目付近の地図