たいらのきよもり ひまねき
平清盛 日招き
長寛2年/1164年





(陸宮本やぐら・大屋桝合左面)



平清盛 日招き(長寛2年/1164年・平清盛)

平清盛が広島に居た時、厳島に美しい姫がいると聞き求婚するために厳島に渡りました。そして「あなたの望むことなら何でもします」と言うと姫は「私が驚くような事をして見せて下さい」と言い、平清盛は日本一の御殿を建てて姫を驚かせようとしましたが姫は喜びませんでした。平清盛は姫にもっと望みを言って下さいと言うと姫は「音戸の瀬戸を一日で切り開いて下さい」と言いました。わずか一日で工事を終えるのは不可能でしたが平清盛は諦めず工事をしあと少しで工事が終わるという時に夕日が西の山の端に掛かりました。平清盛は岡の上に立ち夕日に向かって大声で「帰せ、戻せ」と叫び扇で夕日を煽りました。すると太陽は再び昇り真昼の様に輝き始めました。こうして平清盛はたった一日で音戸の瀬戸を切り開くことが出来ました。実は厳島の姫は厳島神社の女神様だったと言われています。



◎ 広島県佐伯郡宮島町付近の地図


300万広域図 (潟Aルプス社 "プロアトラスSV"より) ※ 上図をクリックすると拡大します。



25万広域図 (潟Aルプス社 "プロアトラスSV"より) ※ 上図をクリックすると拡大します。







市場やぐら / 小屋根板勾欄左面



陸宮本やぐら / 大屋根桝合左面