先代・陸宮本やぐら搬出
【岬連中U号(仮称)やぐら搬入】
- 平成20年5月18日日曜日 -


今日は去る4月20日(日)に昇魂式が行われた陸宮本やぐら搬出日です。結構楽しみにしてまして、今朝方の夢の中で、「泉州の祭り」管理人:半田さんから6時30分に電話がかかってきて、「今!陸宮本!曳いてますヨ!」って言う電話の"夢"を見ました。 (^^ゞ それ程楽しみにしてた搬出なのです。今日は7時起床、8時出発と言う段取りで、原付バイクでテクテク行ってきました。何故原付バイクかって…、それは後程…。



8時20分に現地に着きましたが誰も居なかったので、
8時30分に再度現地へ。すると既に数人揃ってました。


とりあえずやぐら部屋から出します。


まずは先代・陸宮本のやぐらの詳細です。
 
先代・陸宮本 (くがみやもと・泉南市西信達地区)
 ・新調:明治26年
 ・大工:不明
 ・彫師:西岡一門(彫又)
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明(平成6年に太鼓正によって修復)
 ・宮入:里外神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 鬼板
・懸魚 − 正面:鳳凰、 後ろ:波濤
・虹梁 − 牡丹に鳳凰
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・幕板 − 右:賽仁貴郭盛、 左:?
・犬勾欄 − 波に千鳥
・板勾欄 − 波に千鳥
・縁葛 − 浪に千鳥
【小屋根廻り】
・鬼板 − 鬼板
・懸魚 − 松に鷲
・車板 − 豊干仙人
・幕板 − 右:武松絣紗綾の衣服を穿て景陽ヶ岡に大虎を提げ拳を以て打殺すを、
       左:黒旋風李達沂州沂縣百丈村の産江州白龍神乃廟門を二斧を以て撃毀す (水滸伝)
・虹梁 − 牡丹に鳳凰


- 彫物の写真は"彫物編"にて -
(写真は、平成20年4月20日日曜日撮影)


太鼓は既に外されてました。


8時40分、いよいよ搬出場所へ向けて出発です。


里外神社を出ました。


さて、岬連中までの片道切符の始まりです。


若干の音頭が…、でも鳴り物もなく寂しい曳行です。


今日は遅刻気味の半田さんとココで合流。


田園風景の中を曳行。


曳き手は一体どんな気持ちなんでしょうか?


ゆっくりと曳行します。


ココは一気にダッシュ!


搬出場所のミナトライン前へ到着。


太鼓を岬連中の軽トラへ積みなおします。


レッカー車が来ました。


9時20分、トレーラーも来ていよいよ搬出作業開始です。


まずはやぐらの前後に鉄棒をかまします。


鉄棒を四方のロープで持ち上げる方法の様です。
駒はそのまま取り付けて搬出するみたいです。


セット完了!


いよいよ搬出開始です、若干、宙に浮きました。


おっと!やぐらが空を飛んでます。


方向転換。


トレーラーの上の位置にやって来ました。


ゆっくりと降ろします。


トレーラーへの積載完了。
出発まで若干の時間があると聞いたので、僕は里外神社へ原付バイクを取りに帰りました。


原付バイクを取りに行ってる間に、やぐらは出発してました。 (>_<)涙
で、僕も急いで原付バイクでやぐらを追いかけました。


何故今日は原付バイクか?
それはやぐらを先廻りして撮影したかっただけなんです。


当然ながら地元、貝掛にて撮影!


やぐらを載せたトレーラーがゆっくりとやって来ました。


貝掛をやぐらを載せたトレーラーが走る光景なんて、初めて見ました。


アッと言う間に通り過ぎました。 (^_^.)


続いて箱作交差点でも撮影。
何だか"パパラッチ"になった気分です。


時間調整のため、メモリアルパーク入口にて小休憩。


僕は岬公園駅方面へ先廻り。


約1時間半ほど待って、やっとやぐらが見えてきました。


ココを左折。


泉南市〜阪南市〜岬町と長い道のりでした。


搬入場所の藤本酒店方面へ。


搬入場所である藤本酒店前へ到着。


ちょっと高台から撮影してみました。


搬出の逆手順で搬入。


徐々に持ち上げられてきました。


結構迫力満点!


こんなに高くまで上げるのですネ!


搬入場所までもう少し。


やっと搬入場所へ到着しました。


鉄棒等を取り払います。
搬出・搬入業者さん、どうも御苦労様でした。


新天地にやぐらが到着しました。
僕はココまで拝見してから帰路に着きました。

今日は陸宮本関係者さん、ならびに岬連中関係者さん、
貴重な経験をありがとうございました。 m(__)m
特に岬連中さんには色々おもてましして頂き、この場を借りて御礼申し上げます。
このやぐらの岬連中での御活躍を楽しみにしております。
\(^o^)/




やぐら部屋が開いてました。


岬連中、先代石田宮本、先代岡田北組(参号)のやぐらです。


岬連中のやぐらの詳細です。
 
岬連中 (みさきれんちゅう・岬町淡輪地区)
 ・新調:大正5年
 ・大工:貴田虎次郎氏
 ・彫師:相野卯三郎氏
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:船守神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】

・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 鷹
・欄間 − 正面:仁田四郎猪退治、 右:狩場風景、 左:白鹿を討つ
・虹梁 − 波濤
・小脇板 − 右:新田義貞 稲村ヶ崎投剣の場、 左:楠正行 如意輪堂の場
・幕板 − 右:?、 左:楠公父子 桜井の別れ
・板勾欄 − 波濤
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 鳳凰
・欄間 − 右:狩場風景、 左:勢子の活躍
・幕板 − 右:義経の八艘飛び、 左:加藤清正 虎退治
【本幕】
・本幕 − 正面:紺地に岬の文字、 左右:船守神社御神紋に岬の文字


- 彫物の写真は"彫物編"にて -



やぐら部屋隣にある詰所です。


迂回協力の看板。


迂回協力の看板。