陸宮本やぐら新調入魂式
- 平成20年9月15日月曜日 -


今日は陸宮本やぐら新調入魂式の日です。やぐら界では今年下出以来、泉南市内では平成16年の岡田北組以来のやぐら新調です。実は昨日は岸和田だんじり祭へ行って帰ってきたのが24時過ぎ、就寝したのが2時前でしたが今日は6時起床、6時45分出発、7時現地到着と言う段取りで行ってきました。何故7時か?それは陸宮本関係者が7時集合なので、7時になりました。



7時に里外神社へ到着。
やぐら部屋も綺麗になって、新しい法被のデザインが描かれてました。


里外神社を散策、入口にはこの様な看板が…。


境内横では記念式典の準備が行われてました。


8時15分、いよいよやぐら部屋の扉が開きました。


こうやって見てみると、非常に大きなやぐらです。


おっと!大屋根後ろ面がチラリ見えてますヨ! (^^ゞ


公道へ出てきました。


里外神社入口へ到着。


後ろ向きにやぐらを入れます。


背が高いので、鳥居もギリギリです。 (゜o゜)


拝殿前へ据えました。


これから入魂式の準備です。


管理人も彫り物の写真を撮影するのに忙しい…。
(「泉州の祭り」管理人:半田様御撮影)


9時、いよいよやぐらの姿を拝見できます。


段々と白布が剥がされてきました。


これが陸宮本の新調やぐらです。 \(^o^)/

陸宮本 (くがみやもと・泉南市西信達地区)
 ・新調:平成20年 (同年9月15日入魂式)
 ・大工:大下工務店
 ・彫師:木下彫刻工芸,木彫片山
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明(平成6年に太鼓正によって修復)
 ・宮入:里外神社

【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲龍」
・懸魚 − 正面:鳳凰、 後ろ:雲に鶴
・飛檐垂木 − 「陸」の文字
・地垂木 − 唐獅子
・車板 − 正面:天の岩屋戸、 後ろ:素戔嗚尊 天安河での誓約 【神話伝説】
・桝組 − 龍,唐獅子,牡丹,獏
・枡合 − 正面:牛若丸弁慶 五条大橋の出会い、 右:頼朝初陣、
        左:春の夜の夢 (平清盛沈む夕日を呼び戻す)、 後ろ:頼朝義経 黄瀬川の対面 【源平盛衰記】
・木鼻 − 妻:唐獅子、 平:獏
・虹梁 − 若葉
・欄間 − 正面:粟津合戦 義仲の奮戦、 右:宇治川 先陣争い、 左:巴御前 畠山重忠一騎打ち 【源平盛衰記】
・長押 − 妻:松に山鵲、 平:梅に山鵲
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・小脇板 − 【源平盛衰記】右:吉野山合戦 佐藤忠信、 左:吉野山合戦 横川覚範 【源平盛衰記】
・御簾 − 里外神社御神紋に宮本の文字
・幕板 − 右:堀川夜討、 左:熊谷直実 敦盛呼び戻す 【源平盛衰記】
・脇障子 − 右:梶原景季 箙の梅、 左:愛馬を背負う畠山重忠 【源平盛衰記】
・兜桁 − 里外神社御神紋
・犬勾欄 − 正面右:悪七兵衛景清、 正面左:三保谷四郎 【源平盛衰記】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:花鳥、 束:社紋
・内勾欄 − 屋島の合戦風景 【源平盛衰記】
・板勾欄 − 正面右:義経の弓流し、 正面左:那須与一 扇の的を射る)、
        右:壇ノ浦 義経八艘飛び、 左:安宅の関 【源平盛衰記】
・縁葛 − 波に龍
・本幕 − 正面:「宮本」の文字、 右:武内宿禰、 左:神功皇后 【神功皇后三韓征伐】
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲龍
・懸魚 − 松に鷹
・檐垂木 − 「陸」の文字
・地垂木 − 唐獅子
・車板 − 獅子の子落とし
・枡合 − 正面:冬の陣 講話誓詞交換、 右:木村重成 単騎部下を助ける、
        左:坂崎出羽守 千姫救出 【難波戦記】
・木鼻 − 妻:唐獅子、 平:獏
・虹梁 − 若葉
・欄間 − 右:夜討ちの大将 塙団右衛門、 左:幸村の計略 平野の地雷火 【難波戦記】
・長押 − 粟に鶉
・太鼓廻り − 獅子の子落とし
・幕板 − 右:槍摺乃鎧(幸村に追われ葦に隠れる家康)、 左:半田寺山(家康落命) 【難波戦記】
・板勾欄 − 右:真田大助 初陣、 左:本田忠朝 荒川熊蔵一騎討ち 【難波戦記】
・縁葛 − 波に龍


入魂式が始まりました。


まずは神主の御祓い。


厳かに行われてます。


玉串奉納。


入魂式を終え、乾杯の発声。


御簾掛の前には御札が…。


大屋根には幣が飾られます。


記念撮影、まずは青年團。


続いて参拾人組。


続いて若頭。


最後に保存会。


9時40分、いよいよ魂の入ったやぐらが動きだしました。


大きくなった分、重そう…。


盛り上がってます。


ちょっとローアングルから撮影。


道が狭く、慎重に新調やぐらを曳行。


鳴り物も盛り上がってます。


こうやって見ると、非常にやぐららしいやぐらだと思います。


新調横断幕を新調やぐらが通過。


盛り上がってます。


反対側から撮影。


盛り上がってます。


真新しい法被も格好イイデザインです。


後ろ姿です。


ココでUターン。


今日は「宮本やぐら祭」管理人さんをはじめ、
色んなサイトの管理人さん達に御世話になりました。 m(__)m


盛り上がってます。


ココで小休憩。


再び曳行再開。


ギャラリーも増えてきました。


しかしながら岡田は道が狭く、撮影のための先周りが大変です。 (ーー;)


花とやぐら。


ちょっとローアングルで撮影。


広い道に出てきて、しこりまくってます。 (*^_^*)


あれれ? 向こうから別の鳴り物の音が…。


行ってみると岡田のやぐらが3台。
まずは岡田西組。

岡田西組 (おかだにしぐみ・泉南市西信達地区)
 ・新調:大正8年から大正11年頃
 ・大工:大寅
 ・彫師:美濃村松雲
 ・彫物:別記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:川島織物
 ・宮入:里外神社


続いて岡田北組。

岡田北組 (おかだきたぐみ・泉南市西信達地区)
 ・新調:平成16年(同年9月19日日曜日入魂式)
 ・大工:有限会社畑谷建設
 ・彫師:木彫工房筒井,木彫白井
 ・彫物:別記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:株式会社谷尾
 ・太鼓:株式会社太鼓正
 ・宮入:里外神社


そして岡田中組。

岡田中組 (おかだなかぐみ・泉南市西信達地区)
 ・新調:明治時代中期
 ・大工:不明
 ・彫師:美濃村松雲
 ・彫物:不明
 ・本幕:不明
 ・宮入:里外神社


陸宮本のやぐらがやってきました。


西信達地区4台のやぐらが集結。


陸宮本と岡田北組。こうやって並ぶと、全然雰囲気が違いますよネ。


再び出発。


新調横断幕と新調やぐら。
ココで仕事を終えた自町若頭会T君も合流。


北野もやぐらを出してお祝いに。


陸宮本に続いて北野,岡田3台並んでます。

北野 (きたの・泉南市西信達地区)
 ・新調:平成12年(同年9月10日入魂式)
 ・大工:味園建設(山本義明氏)
 ・彫師:木下彫刻工芸
 ・彫物:不明
 ・本幕:不明
 ・宮入:一丘神社


里外神社付近まで帰ってきました。


ちょっと高い位置から撮影。


しこってます。


陸宮本と北野の2ショット。


こうやって見ると、欅(ケヤキ)のやぐらもイイですネ。


里外神社へ到着。またまた後ろ向きで入って行きます。


拝殿前に到着。


レッドカーペット上にやぐらを据えます。


新調記念式典がまもなく始まります。


おっと!陸宮本の桝を発見!


12時から新調記念式典が始まりました。
まずは区長さんの御挨拶。


大下工務店へ感謝状贈呈。


木下彫刻工芸へ感謝状贈呈。


鏡割り。


乾杯!


そうこうしていると、雨がポツオツと…。


新しい雨具も披露されました。


雨が降ってきたので納庫。


後ろには「陸」のマークが。


雨にも負けず、盛り上がってます。


岡田や北野の法被着た方々も一緒に曳行。
こんな光景、非常に仲のイイ証拠だと思います。


将来の青年團團長さん。はい、チーズ!


やぐらがやって来ました。


背が高い分、慎重に納庫。


14時、無事入魂式を終え納庫しました。
僕はココまで拝見してから、牧野やぐら駒新調入魂式へ行ってきました。

しかしながら、今日は立派なやぐらを拝見できてとても良かったです。
僕の正直な感想は、「やぐららしいやぐら」、
でも至る所にこだわりを施した立派なやぐらだと思います。
そして、今日は色々御世話になりました「宮本やぐら祭」管理人さん、
ありがとうございました。
\(^o^)/




新調入魂式の案内。


駐車禁止の貼り紙です。

西信達連合パレードのポスターもありました。



彫物編へ続く



陸宮本やぐら新調入魂式予定表
平成20年9月15日(月)

7時00分 − やぐら部屋集合
9時00分から10時00分 − 入魂祭(里外神社にて)
10時00分から11時30分 − 披露曳行
12時00分から14時00分 − 祝賀式典(里外神社にて)