岬連中南組やぐら御清め式
- 平成20年9月27日土曜日 -


今日は去る5月18日(日)に陸宮本より搬入したやぐらの御清め式の日です。11時から式典が始まると聞き、僕は体力付けるためにテクテク自転車で10時に我が家を出発、10時30分に現地に到着しました。ちなみに今日の見所は、現やぐらと新やぐらをどの様に扱い、命名するか? これって他サイト管理人さんも知らない様だったので、興味津々です。



10時30分に岬連中やぐら部屋へ到着、2台のやぐらが並んでました。


本幕が赤と青って中々シブいです。
ちなみに左が陸宮本から搬入されたやぐらです。


何だか化粧が変わると、別のやぐらにも見えますネ!


正面の提燈には「南組」と記されてました。


ちょっとローアングルから撮影。


後ろ姿です。


さて、それぞれのやぐらの詳細です。


まずは、岬連中南組(先代陸宮本)のやぐらの詳細です。

岬連中南組 (みさきれんちゅうみなみぐみ・岬町淡輪地区)
 ・新調:明治26年 (平成20年9月27日陸宮本より譲受御清め式)
 ・大工:不明
 ・彫師:美濃村松雲氏
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:船守神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】

・鬼板 − 鬼板
・懸魚 − 正面:鳳凰、 後ろ:波濤
・虹梁 − 牡丹に鳳凰
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・幕板 − 右:賽仁貴郭盛、 左:?
・犬勾欄 − 波に千鳥
・板勾欄 − 波に千鳥
・縁葛 − 浪に千鳥
【小屋根廻り】
・鬼板 − 鬼板
・懸魚 − 松に鷲
・車板 − 豊干仙人
・幕板 − 右:武松絣紗綾の衣服を穿て景陽ヶ岡に大虎を提げ拳を以て打殺すを、
       左:黒旋風李達沂州沂縣百丈村の産江州白龍神乃廟門を二斧を
              以て撃毀す (水滸伝)
・虹梁 − 牡丹に鳳凰
 
彫物編へ続く
(先代陸宮本時代です)


続いて岬連中(北組???)のやぐらの詳細です。

岬連中 (みさきれんちゅう・岬町淡輪地区)
 ・新調:大正5年
 ・大工:貴田虎次郎氏
 ・彫師:相野卯三郎氏
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:船守神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】

・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 鷹
・欄間 − 正面:仁田四郎猪退治、 右:狩場風景、 左:白鹿を討つ
・虹梁 − 波濤
・小脇板 − 右:新田義貞 稲村ヶ崎投剣の場、 左:楠正行 如意輪堂の場
・幕板 − 右:?、 左:楠公父子 桜井の別れ
・板勾欄 − 波濤
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 鳳凰
・欄間 − 右:狩場風景、 左:勢子の活躍
・幕板 − 右:義経の八艘飛び、 左:加藤清正 虎退治
【本幕】
・本幕 − 正面:紺地に岬の文字、 左右:船守神社御神紋に岬の文字
 
彫物編へ続く


岬連中南組の正面提燈です。


岬連中の正面提燈です、
噂では「北組」の提燈の発注が間に合わなかったとか…。


岬連中南組の本幕にはこの様な刺繍が…。


岬連中の刺繍です。


岬連中南組の本幕のワンポイント刺繍。


岬連中の本幕のワンポイント刺繍。


岬連中南組の本幕。


岬連中南組の本幕。
(名前は個人情報のためモザイクを施してます)


岬連中の本幕。


岬連中の本幕。


11時なり、御清め式が始まる様です。


宮司さん登場。


御清め式が始まりました。


厳かに御祓い中。


御神酒で乾杯。


陸宮本の祝い酒です。


やぐら部屋内で記念式典が始まりました。


乾杯!


陸宮本の方々が、次第に先代やぐらへ集まりました。


音頭を取り始め…。


しこり出しました。


はいっ、チーズ!


はいっ、チーズ!


再び名残惜しそうに、しこり始めました。


このやぐらに新しい法被、何だか違和感感じます。 (^^ゞ


太鼓も陸宮本の方が…。


13時45分、陸宮本の方々も帰るので僕も帰宅しました。

ちなみに、船守神社へは現やぐらで宮入し、
ところ曳きの時に岬連中南組を曳行するそうです。

今日は部外者の僕も温かく迎えて頂き、ありがとうございました。
本祭りの際には是非とも2台揃った曳行シーンを見に来ようと重います。
今日はおめでとうございました。
\(^o^)/