戎福中講やぐら御祓い
- 平成21年4月26日日曜日 -


戎福中講が台場を新調してるとの情報は得てましたが、昨日の22時、「泉州の祭り」管理人:半田さんからメールが来て、「明日の9時30分から戎福中講出すらしいで!」との事。その情報を得、急いでデジカメを充電しました。で、今日。昼から大阪へ出かける用事があったので箱作駅8時51分発の電車で樽井駅へ。徒歩で戎福中講のやぐら小屋へ向かい9時5分頃に現地に到着しました。



既に小屋は開いてました。
半田さんや笛吹きオッサンさんも既に到着してました。


提燈の取り付け中。


前台場を取り付けたので、小屋から出します。


一旦、樽井小学校へ入れます。


いつ見ても、大きなやぐらですネ!


本幕と後ろ台場を取り付け中。


ちょっとローアングルから。
今日は風が強く、4月末なのに非常に寒かったです。 (>_<)


ココで改めて戎福中講のやぐらの詳細です。

戎福中講 (えびすふくなかこう・泉南市樽井地区)
 ・新調:文化時代(1804年)・文政時代(1818年)から元治元年(1861年)の間に新調
 ・大工:不明
 ・彫師:桝屋又兵衛(初代彫又)もしくは西岡又兵衛(二代目彫又)と推測
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:梶内だんじり
 ・宮入:芽淳神社

彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲海
・拝懸魚 − 正面:鷲、 後ろ:鳳凰
・隣懸魚 − 正面:山鵲
・飛檐垂木 − 梅鉢紋
・地垂木 − 唐獅子
・桁廻り − 雲
・車板 − 正面:阿吽の唐獅子、 後ろ:阿吽の唐獅子
・枡組 − 龍頭,唐獅子,獏,牡丹(三手先七段)
・枡合 − 妻:飛龍、 平:虎
・木鼻 − 正面:獏鼻、 平:獅子鼻、 後ろ:獅子鼻
・虹梁 − 唐草文様
・欄間 − 正面:恵比寿天、 右:弁財天,毘沙門天、 左:布袋和尚,福禄寿(七福神)
・柱巻 − 左:昇龍、 右:降龍
・小脇板 − 左:項伯、 右:項荘(漢楚軍談)
・御簾 − 日輪に阿吽雲龍
・幕板 − 左:蒼海公の勇姿、 右:月夜に駆ける韓信、
        後ろ:張良劍を賣りて韓信を説く(漢楚軍談)
・脇障子 − 左:馬に乗る黄石公、 右:龍に乗る張良(漢楚軍談)
・脇障子物見 − 左:阿形の唐獅子、 右:吽形の唐獅子
・竹の節 − 燭台に若戎,樊かい,韓信,劉邦の文字,燭台に講戎,
        項羽,項荘,項伯の文字
・兜桁 − "戎"の文字。
・犬勾欄 − 正面:波濤、 平:牡丹
・擬宝珠 − 蓮
・勾欄合 − 波濤
・縁葛 − 正面:宝珠を掴む青龍、 左:波に吽龍、 右:波に阿龍
【小屋根廻り】
・飾目 − 牡丹に唐獅子
・箱棟 − 雲海
・懸魚 − 波濤に恵比寿天
・車板 − 劉邦 芒蕩山に白蛇を斬る(漢楚軍談)
・飛檐垂木 − 梅鉢紋
・地垂木 − 唐獅子
・枡組 − 龍頭,唐獅子,獏(二手先三段)
・枡合 − 正面:鳳凰、 平:谷越え唐獅子
・欄間 − 左:大黒天、 右:寿老人
・虹梁 − 左:楓に鳳凰、 右:牡丹に鳳凰
・太鼓廻り − 牡丹に鳳凰
・幕板 − 左:樊かい 鐵門を破る、 右:項羽 重さ五千斤の鼎を持ち上げる(漢楚軍談)
・擬宝珠 − 蓮

【本幕】
・本幕 − 白綱に戎の金文字


上記には記載してませんが、
戎福中講のやぐらは平成19年に大修復を行ってます。


血染めの大きな太鼓。


阪南市のやぐらには無い、ナルをアップで撮ってみました。
ココらへんで、管理人にもアルコールが入って御機嫌さん。 (*^_^*)


10時30分、樽井小学校から出発します。


小屋前へ。


台場をほおり投げ、しなり具合をチェック。


大きなやぐらですネ!


台場下で音頭をとってます。


10時35分、芽淳神社へ向け出発します。


樽井界隈を曳行中。
ただ…、残念ながら往路は鳴り物がありませんでした。


ちょっとした登り坂。


高台から撮影。


この大きなやぐらを曳きながら、ちょっと走ってます。


樽井温泉付近。


芽淳神社はもうすぐです。


左折するやぐら。
こうやって見ると、台場自体も迫力ありますネ!


宮元講の小屋も開いてました。


戎福中講と宮元講の提燈をアップで撮影。


芽淳神社へ宮入です。


大きなやぐらなので、境内でも慎重に曳行。


エンヤ、エンヤ。


やぐら大改修記念の覚え書きです。
御祓い後、やぐらへ取り付けられてました。


やぐらを据えます。


ちょっと遠目から撮影。


こうやって見ると、阪南市のやぐらとも似てると思いませんか?


管理人お気に入りの一枚。


11時、御祓いが厳かに始まりました。


神聖なる御祓い。


神主の御祓い。


子供たちは後ろ台場で鳴り物のスタンバイ。


鳴り物が始まりました。


御祓いを終え、境内をバックします。


サツキの花とやぐら。


芽淳神社の石碑。


境内を去ります。


宮元講の小屋前で音頭。


台場を下ろすのが大変そう…。 (^^ゞ


宮元講の小屋前を去ります。


エンヤ、エンヤ。


小屋へ戻って行きます。


角を曲がる様子は迫力満点!


前述の通り、今日は非常に寒いです。 (>_<)
法被姿でも寒いでしょうねぇ〜。


ちょっと高台から撮影。


続いて高台から撮影。


もうすぐ小屋です。


小屋へ到着。


一旦、据えます。


本幕、後ろ台場をはずしてから小屋へ。


12時過ぎに小屋へ納庫しました。

しかしながら、今日は部外者の僕を温かく迎えて頂きありがとうございます。
久しぶりに拝見した戎福中講のやぐら、
いつもながらのコメントですが大きかったです。
でも今日、戎福中講の幹部の方のコメントにもありましたが、
毎年パワーアップしていく戎福中講。
これからの進化を楽しみにしています。
ともあれ今日は、ありがとうございました。
m(__)m


 
彫物編へ続く







・ 御 案 内 ・


やぐらの詳細は「地車紹介 from 佐野川くんのやぐら講釈」にて