男里北組やぐら大修復 in 井上工務店
- 平成26年5月31日土曜日 -





※ 撮 影 デ ー タ ※
撮影条件 天気: 10時15分から11時10分
使用カメラ CANON EOS 7D
使用レンズ CANON EF-S 18-200mm IS LENS
撮影枚数 合計42枚 (5184 x 3456 pixel)

※ 掲 載 画 像 デ ー タ ※
画像サイズ 720 x 480 pixel
画像データ 全画像JPEG







先月20日日曜日に大修復のため井上工務店に搬出した男里北組のやぐら、その大修復の模様を見学に行くので一緒に行かないかと呼唹郷(オノサト)会の方からお誘いを頂戴し、部外者ながら遠慮なく御一緒させて頂きました。





9時30分に男里を出発、10時過ぎに井上工務店に到着しました。








既に大まかな大修復は完了した様でした。























ココで男里北組のやぐらの詳細です。




男里北組 (おのさときたぐみ・泉南市雄信達地区)
 ・新調:明治時代末期
 ・大工:不明
 ・彫師:不明
 ・本幕:梶内だんじり
 ・太鼓:太鼓正
 ・宮入:男神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・飾目 − 正面:阿形の唐獅子、 背面:吽形の唐獅子
・懸魚 − 正面:牛若丸弁慶 五条大橋の出会い、 背面:費長房仙人
・車板 − 正面:張果老仙人(瓢箪から駒)、 背面:牡丹
・枡合 − 右:陳東 夜曹操が陣へ箭章を放つ、 左:?
・欄間 − 正面:?、 右:ホウ統 百日の公務を一時に裁断す、 左:三分を定めて 孔明茅蕗を出ず 【三国志】
・虹梁 − 菊水
・柱巻 − 右:昇り龍、 左:降り龍
・小脇板 − 右:?、 左:?
・幕板 − 右:?、 左:張飛 長坂橋に曹操を罵る 【三国志】
・脇障子 − 右:?、 左:張飛翼徳 【三国志】
・犬勾欄 − 正面:猩々
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 タタラ束:力神
・内勾欄 − 正面:日吉丸 小六矢矧橋の出会い、 右:藤吉郎 小牧山の樹木を算う、
       左:清正に引き渡される 臨海君・順和君王子 【太閤記】
・板勾欄 − 正面:頼朝本陣、 右:勢子の活躍、 左:仁田四郎 猪退治 【富士の巻狩】
【小屋根廻り】
・飾目 − 親子唐獅子
・懸魚 − 牡丹に見返り獅子
・車板 − ?
・枡合 − 後正面:呂布 山昇て敵の陣中を計る、 右:波濤、 左:波濤 【三国志】
・虹梁 − 波濤
・欄間 − 右:関羽 二夫人を尋てリョウ化に遇う、 左:呂布 矛を射て玄徳紀霊に和睦せしむ 【三国志】
・太鼓廻り − 右:?、 左:黄忠漢升 【三国志】
・幕板 − 右:曹洪 曹操を扶け大河を越す、 左:玄徳 的廬踊らせて檀渓を跳ぶ 【三国志】
・板勾欄 − 右:谷越え唐獅子、 左:谷越え唐獅子
【本幕】
・本幕 − 正面:男神社御神紋に北組の文字、 右:雲龍に家康本陣、
      左:大坂城と千成瓢箪に真田幸村・後藤基次 【大坂夏の陣】





工務店内ながら少しだけ彫物の写真を撮影しました。






































初めてゆっくりと男里北組の彫物を拝見しましたが、
御世辞抜きでホンマにエエ彫物でした。















太鼓の向きと位置も微調整する様です。

















約1時間の滞在でしたが、呼唹郷(オノサト)会の皆さんは
帰る間際まで念入りにチェックされてました。









今日は部外者ながら足を運ばせて頂き本当にありがとうございました。
少しだけ我がまま言わせてもらえれば出来れば搬入の際、
少し時間を頂戴しこの立派な彫物をカメラに収めたく思います。
是非とも御一考賜ります様宜しくお願いします。
m(__)m