先代・岬連中やぐら搬出
- 平成27年8月2日日曜日 -





※ 撮 影 デ ー タ ※
撮影条件 天気: 9時38分から11時42分
使用カメラ CANON EOS 7D
使用レンズ CANON EF-S 18-200mm IS LENS
撮影枚数 合計167枚 (5184 x 3456 pixel)

※ 掲 載 画 像 デ ー タ ※
画像サイズ 720 x 480 pixel
画像データ 全画像JPEG







今日は7時から地元自治会の地域美化運動で汗だくになりながらゴミ拾い。地域美化運動を終え急いでシャワーを浴び着替えて岬連中へ。実は今日9時から先代・岬連中のやぐらが河合工務店さんへ搬出されるのです。9時と思い8時30頃に行っても誰もいず…。結局私の勘違いで9時ではなく10時でした。





9時30分に現地に到着、既にやぐら部屋は開いてました。








左が当代やぐら、右が今日搬出される先代やぐらです。









平成元年までは石田宮本として曳かれてたやぐらです。








そして平成14年までは岡田参号(現:岡田北組)として曳かれてたやぐらです。








まずは先代・岬連中のやぐらの詳細です。




先代・岬連中 (みさきれんちゅう・岬町淡輪地区)
 ・新調:大正5年 (平成15年1月12日岡田参号より譲受入魂式)
 ・大工:貴田虎次郎氏
 ・彫師:相野卯三郎氏
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:船守神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:雲に鷹、 後面:雲海
・車板 − ?
・小屋虹梁 − 若葉
・枡合 − 右:?、 左:?
・虹梁 − 雲海
・欄間 − 正面:仁田四郎猪退治 【富士の巻狩り】、 右:狩場風景、 左:白鹿を討つ
・長押 − 波濤
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・小脇板 − 右:新田義貞 稲村ヶ崎宝剣を奉ず、 左:楠木正行 如意輪堂の場 【太平記】
・幕板 − 右:川中島 武田陣に単騎斬り込む謙信 【甲越軍記】、
      左:楠公父子 桜井の別れ 【太平記】
・脇障子 − 右:?、 左:?
・犬勾欄 − 正面:波間に千鳥、 右:波濤、 左:波濤
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波間に千鳥、 束:力神
・板勾欄 − 正面:唐獅子、 右:牡丹、 左:牡丹
・縁葛 − 波濤
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 鳳凰
・車板 − ?
・小屋虹梁 − 若葉
・枡合 − 右:竹に雀、 左:竹に雀
・虹梁 − 雲海
・欄間 − 右:勢子の活躍、 左:狩場風景 【富士の巻狩り】
・長押 − 波濤
・太鼓廻り − 雲海
・幕板 − 右:義経を追う平教教経 【源平盛衰記】、 左:加藤清正 虎退治 【太閤記】
・板勾欄 − 右:波濤、 左:波濤
【本幕】
・本幕 − 正面:紺地に岬の文字、 平:船守神社御神紋に岬の文字








私が到着して間もなく、河合工務店さんのトレーラーがやって来ました。











トレーラーはやぐら部屋前まで入れそうにないのでやぐら事体を移動します。





















































バックでトレーラーに乗せるので一旦Uターン。

































































トレーラーでも積載の準備が始まりました。











間もなく岬町の地を離れます。























ゆっくりと積載作業が始まりました。






















































































遂に岬町の地から離れました。
























































搬出ための作業が始まりました。



























































ココで先代・岬連中やぐら発足メンバーで記念撮影。
やぐらが無い所での発足に苦労を重ねられたかと思います。
故に先代やぐらの搬出は名残押しそうに感じました。




































急な坂での作業は難航を極めました。


















































搬出作業完了しました。





























いよいよ出発、岬町の地を離れます。








少し解り難いですが奥には昔の緑色の装いのサザンが停車中。
































行ってしまいました。








そして寂しくなったやぐら部屋。











大正5年に石田宮本として新調され、岡田参号、
そして平成15年に岬連中に嫁いてきた先代やぐら。
99年間、泉州地域で活躍してきましたが新たな新天地でも活躍される事を祈念します。
最後に今日は岬連中関係者様方、色々御世話になりました。