新町やぐら搬出
- 平成30年1月21日日曜日 -





※ 撮 影 デ ー タ ※
撮影条件 天気: 9時12分から12時59分
使用カメラ CANON EOS 7D MarkU
使用レンズ CANON EF-S 18-200mm IS LENS
撮影枚数 合計229枚 (4272 x 2848 pixel)

※ 掲 載 画 像 デ ー タ ※
画像サイズ 720 x 480 pixel
画像データ 全画像JPEG







平成33年に新調予定の新町がやぐらの寸法測定等のために泉谷工務店へやぐらを搬出するとの情報を得、行ってきました。当初は昨年10月22日の新調原木祭の時に持って行く予定でしたが台風22号の影響で中止、そして約3ヶ月経った今日、搬出となりました。今日は朝から新町の廃品回収で廃品回収終了後の9時過ぎから作業にかかると聞き、伊八さんの車で半田さんと伊八さん、そして私の3人で行ってきました。





廃品回収が終わりそろそろやぐら部屋を開けそうな感じです。

















やぐら部屋が開きました。




















白いカバーでやぐらが囲われています。




















長屋を付けます。




















やぐら部屋から出てきました。

















まずは新町のやぐらの詳細です。





新町 (しんまち・西鳥取地区)
 ・新調:平成元年 (同年10月8日入魂式)
 ・大工:大津和三郎氏,谷本暁氏,見本利隆氏
 ・彫師:木下頼定氏
 ・本幕:赤井旗幕
 ・太鼓:太鼓正 (皮張替:浅野太鼓楽器店)
 ・宮入:波太神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・飾目 − 正面:伊弉諾尊 伊弉冉尊 国産み 【神話伝説】
      後面:後醍醐帝 笠置にて童子の夢を見る 【太平記】
・懸魚 − 正面:天照大神、 後面:神功皇后 弓末で文字を刻む 【神話伝説】
・小屋虹梁 − 雲海
・車板 − 正面:頼朝の朽木隠れ、 後面:? 【源平盛衰記】
・枡合 − 正面:神武天皇 東征 【神話伝説】、 右:鷺池平九郎 蛇退治 【太平記】、 左:?
・虹梁 − 若葉
・欄間 − 正面:川中島信玄と謙信 龍虎相打つ、 右:?、 左:?
・長押 − 波濤
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・小脇板 − 右:牛若 鞍馬山修業の場 【源平盛衰記】、 左:児島高徳 櫻木に歌を詠む 【太平記】
・幕板 − 右:秀吉本陣 佐久間の乱入 【太閤記】、 左:楠公父子 桜井の別れ 【太平記】
・脇障子 − 右:?、 左:?
・兜桁 − 「新町」の文字
・犬勾欄 − 正面:花園中納言の娘との出会い 【大江山】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・内勾欄 − ?
・板勾欄 − 正面:酒呑童子砦前、 右:頼光の木渡り、 左:酒宴の場 【大江山】
・縁葛 − 正面:?、 右:?、 左:?
【小屋根廻り】
・飾目 − 大塔宮護良親王 【太平記】
・懸魚 − 日吉丸誕生 【太閤記】
・小屋虹梁 − 雲海
・枡合 − 後正面:素戔嗚尊と櫛名田姫、 右:?、 左:? 【神話伝説】
・虹梁 − 若葉
・欄間 − 右:野見宿禰、 左:天孫降臨 【神話伝説】
・長押 − 波濤
・幕板 − 右:日本武尊 野火の難、 左:素盞嗚尊 大蛇退治 【神話伝説】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・縁葛 − 波間に龍
【本幕】
・本幕 − 正面:「若中」の文字、 右:宇治川の合戦、 左:敦盛を呼び戻す 熊谷次郎直実





ウマをかまします。














間もなくレッカー車が到着。














まずは太鼓を外します。












































ワイヤーでやぐらをレッカー車へ引っ張ります。









































長屋を外します。


























フォークリフトでやぐらを上げます。


























そして駒を外します。



































右側も同様に外します。



































両方の駒が外されました。








そしてゆっくりとやぐらを下ろします。












































やぐらを固定します。














積載完了。















































駒を別のトラックに積み込みます。


























長屋とウマも別のトラックに積み込みます。








当代やぐらと新調横断幕。











11時20分、泉谷工務店へ向けて出発。



































出発を見送り私達も伊八さんの車でオッカケします。








やっとやぐらに追い付きました。











そして私達は泉谷工務店へ先まわり。











間もなくやぐらが到着。


















































人力で駒を付けます。




















そして慎重にレッカー車からやぐらを下ろします。














そして作業場の脇へやぐらを据えました。














しばらく泉谷工務店にやぐら置き、新調やぐらに向けての寸法測定等が
行われるそうです。3年後、非常に楽しみです。