樫井東やぐら搬入
- 令和5年2月12日日曜日 -





※ 撮 影 デ ー タ ※
撮影条件 天気: 7時32分から10時26分
使用カメラ CANON EOS 7D MarkU
使用レンズ CANON EF-S 18-200mm IS LENS
撮影枚数 合計523枚 (5472 x 3648 pixel)

※ 掲 載 画 像 デ ー タ ※
画像サイズ 720 x 480 pixel
画像データ 全画像JPEG







樫井東関係者様よりこの日、北本工務店にて大修復を行っていた樫井東のやぐらが帰町するとの情報を得、私も行ってきました。樫井東関係者は北本工務店7時集合、8時頃帰町予定との事で私は5時起床、7時10分に自宅を出発しました。





7時30分にやぐら小屋に到着。








前日、帰町に際し旋盤をかけたそうです。











間もなく到着と言う事でやぐら小屋から駒を移動させます。











8時23分、やぐらがやって来ました。




















搬入作業が始まりました。




















トラックからやぐらを降ろし長屋を取り付けます。











仮の駒はだんじりの駒でした。








続いて箱棟を取り付けます。














最後に駒を取り付けます。














久しぶりの帰町なので鳴り物が始まりました。











車通りも多いので日枝神社へ移動させます。

















樫井東のやぐらの詳細です。今回の大修理で新調年が明治20年頃、
大工:奥忠藏師、彫師:保田卯ノ松師と判明しました。






樫井東 (かしいひがし・泉佐野市)
 ・新調:明治20年頃
 ・大工:奥忠藏師
 ・彫師:保田卯ノ松師
 ・本幕:不明
 ・太鼓:太鼓正
 ・宮入:日枝神社

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:鳳凰
・飛檐垂木 − 菊紋
・地垂木 − 獅子
・車板 − 正面:司馬温公瓶割りの場 【唐子遊び】
・小屋虹梁 − 雲海
・枡組 − 三手先七段:龍,獅子
・枡合 − 正面:雄略帝 猪退治 【神話伝説】、 右:新田義貞 稲村ヶ崎に宝剣を奉ず 【太平記】、
       左:加藤清正 虎退治 【太平記】
・木鼻 − 獅子
・虹梁 − 松に鶴
・欄間 − 正面:?、 右:?、 左:?
・長押 − 若葉
・柱巻 − 右:降り龍、 左:昇り龍
・小脇板 − 右:神功皇后 【神話伝説】、 左:誉田別命を抱く武内宿禰
・幕板 − 右:敦盛を呼び戻す熊谷次郎直実 【源平盛衰記】、 左:牛若弁慶五条大橋の出会い
・脇障子 − 右:?、 左:?
【腰廻り】
・犬勾欄 − 正面:波濤、 右:?、 左:勢子
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・板勾欄 − 正面:狩場風景、 右:仁田四郎 猪退治、 左:勢子の活躍 【富士の巻狩】
・縁葛 − 波濤
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 鳳凰
・飛檐垂木 − 菊紋
・地垂木 − 獅子
・車板 − 雑兵物語
・小屋虹梁 − 雲海
・枡組 − 三手先六段:龍,獅子
・枡合 − 後正面:?、 右:?、 左:勢子
・木鼻 − 獅子
・虹梁 − 梅に山鵲
・欄間 − 後正面:玉曳き、 右:楽器遊び、 左:戦遊び 【唐子遊び】
・長押 − 若葉
・幕板 − 右:五郎時致と小舎人五郎丸、 左:由比ヶ浜の場 【曽我物語】
・板勾欄 − 右:阿吽の唐獅子、 左:阿吽の唐獅子
【本幕】
・本幕 − 正面:豊臣秀吉、 右:加藤清正 虎退治、 左:? 【太閤記】





ココからは彫物を御紹介します。





【大屋根正面】
(正面より向かって)





















































【大屋根右面】
(正面より向かって)



































【大屋根左面】
(正面より向かって)



































【大屋根後面】
(正面より向かって)

















【小屋根正面】
(後面より向かって)


























【小屋根右面】
(後面より向かって)














【小屋根左面】
(後面より向かって)

















そして少しだけ姿見を撮影。














間もなく納庫します。




















10時25分無事納庫、約9ヶ月ぶりの納庫です。








生まれ変わった樫井東のやぐら、とても良かったです。
次は入魂式の晴れ舞台でこのやぐらと再会したく思います。
そして樫井東関係者様方、ありがとうございました。 m(__)m