- 彫物題材 feat. 桜井の驛 -
- 2014/11/16 -



(上記写真は男里南組やぐら・大屋根桝合右面)



桜井の驛(延元元年/1336年)

延元元年/1336年、九州から大軍を率いて上洛してくる足利尊氏勢を迎え撃つため、兵庫に赴き湊川に向かう楠木正成が討死覚悟し、その後を託すためにここ桜井の驛(大阪府三島郡島本町桜井)で11歳になる嫡子正行に訓戒を与えて河内に帰らせたと伝えられている。「驛」とは「宿駅=宿場」の事である。

ただしこの話は「太平記」にのみ見られる話で、当時正行は既に大人で左衛門少尉であった事などから、この桜井の驛の別れは史実には無かったとするのが一般的である。