- 彫物題材 feat. 波に兎 -
- 2016/2/6 -



(上記写真は自然田上東組やぐら・大屋根長押左面)



波に兎

波は火防・火除けの守りとされ、月の精である兎は子孫繁栄や豊穣の象徴とされる。「波兎」はもともとは醍醐天皇の時代を描いた謡曲「竹生島」に由来し、廷臣が琵琶湖の竹生島に祀られている明神様に参詣するため船に乗った際「緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか 面白の島の景色や」とうたった一節が元になったとされています。