- 彫物題材 feat. 山幸彦 綿津見神宮 -
- 2017/4/12 -



(上記写真は岡田西組やぐら・小屋根板勾欄右面)



山幸彦 綿津見神宮(古事記/日本書紀)

山幸彦(ヤマサチヒコ)は「記紀」に記された日本神話であり主に「海幸山幸(ウミサチヤマサチ)」と呼ばれ、民話「浦島太郎」の元となっており宮崎県宮崎市を中心とした宮崎平野に集中している。名の如く海の漁が得意な兄:海幸彦と山の猟が得意な弟:山幸彦の話である。ある日、弟:山幸彦が魚釣りに行くが兄海幸彦に借りた釣針を失くしてしまう。困り果てていた所、塩椎神(シオツチノカミ)に教えられ、小舟に乗り綿津見神宮(ワタツチノカミノミヤ)に赴く。海神(大綿津見神)に歓迎され、娘:豊玉姫(豊玉毘売命・トヨタマヒメ)と結婚、綿津見神宮で楽しく暮らしていたが3年もの歳月を経、山幸彦は地上へ帰らねばならず豊玉姫に失くした釣針と霊力のある玉「潮盈珠(シオミツタマ)」と「潮乾珠(シオフルタマ)」を貰い、その玉を使って隼人族の祖である海幸彦をこらしめ、忠誠を誓わせたという物語である。その後、妻:豊玉姫は子:鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)を出産、ちまり山幸彦は神武天皇の祖父にあたる。