- 彫物題材 feat. 平景清 錣引き -
- 2017/4/26 -



(上記写真は市場やぐら・大屋根板勾欄正面左)



平景清 錣引き(寿永4年/1185年2月19日・平景清 vs 美尾屋十郎)

平家一門は源義経に敗れ、どうしても源義経一人を葬って戦局を打開する必要があった。そこで寿永4年/1185年2年2月19日夕刻、平教経は平景清を呼び寄せ、源義経を討つように命じた。平景清は叔父の大日坊能忍を殺したことから悪七兵衛とも呼ばれていた。平景清は源義経を探し回り、これぞという武将の姿を見つけては勝負した。だがその武将は源義経ではなく坂東武者の美尾屋十郎であった。美尾屋十郎は平景清の勝負を受け、激しい一騎打ちとなった。戦況不利と見た美尾屋十郎は隙を見て逃れようとするが、平景清はその兜の錣(シコロ)をがっちり掴んで離さなかった。両者錣をはさんでの引き合いとなり、ついに頑丈に作られているはずの錣が引きちぎれてしまった。両者互いに倒れこみ、向き直って互いの強さを誉めあったと言う。