- 彫物題材 feat. 三杯の茶 -
- 2017/7/8 -



(上記写真は北野やぐら・小屋根欄間右面)



三杯の茶(羽柴秀吉・石田三成)

羽柴秀吉は鷹狩りの帰り、喉が渇いたので近江国伊吹山の観音寺へ立ち寄り、そこにいた寺小姓に茶をお願いすると寺小姓は最初に大きめの茶碗にぬるめの茶を、次に一杯目よりやや小さい茶碗に少し熱めの茶を、最後は小振りの茶碗に熱い茶を出したという。まずぬるめの茶で喉の渇きを鎮めさせ、次の熱い茶で充分味わわせようとする寺小姓の細やかな知恵配り、心遣いを気に入った羽柴秀吉は寺小姓を家来として採用した。それが後の石田三成であり、この話は俗に「三杯の茶(三献茶)」と呼ばれている。