- 彫物画廊 feat. 男里南組 #.9 -
- 2014/11/16 -






先月26日(日)、神宮式年遷宮奉祝曳行にて久しぶりに男里南組のやぐらの素晴らしさを再認識させられた今日、久しぶりに「彫物画廊」と題して男里南組の彫物を御紹介しようと思います。今日は男里南組のやぐらの大屋根桝合右面の題材である「桜井の驛」を御紹介しようと思います。その前にまずは「桜井の驛」の題材について。



桜井の驛(延元元年/1336年)

延元元年/1336年、九州から大軍を率いて上洛してくる足利尊氏勢を迎え撃つため、兵庫に赴き湊川に向かう楠木正成が討死覚悟し、その後を託すためにここ桜井の驛(大阪府三島郡島本町桜井)で11歳になる嫡子正行に訓戒を与えて河内に帰らせたと伝えられている。「驛」とは「宿駅=宿場」の事である。

ただしこの話は「太平記」にのみ見られる話で、当時正行は既に大人で左衛門少尉であった事などから、この桜井の驛の別れは史実には無かったとするのが一般的である。



彫物画廊 feat. 男里南組 #.9 (彫物画廊通算 #.79)
   彫物題材:桜井の驛 / 大屋根桝合右面