- 彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.2 -
- 2014/12/7 -






既にネタ切れなので(笑)今日も懲りずに二日連続で「彫物画廊」と題して自然田上東組の彫物を御紹介しようと思います。今日は自然田上東組のやぐらの大屋根幕板左面の題材である「堀川夜討 源義経勇戦」を御紹介しようと思います。その前にまずは「堀川夜討 源義経勇戦」の題材について。



堀川夜討 源義経勇戦(文治元年/1185年10月17日・源義経 vs 土佐坊昌俊)

壇ノ浦で平家を討ち滅ぼした後、源義経と対立していた兄・源頼朝は文治元年、ついに頼朝は義経討伐を決意し土佐坊昌俊らを京へと送り込んだ。同年10月17日の夜、土佐坊は六条堀川にあった源義経の館を襲撃する。源義経は郎党わずか七人と静御前とであったが、源義経自ら討って出て必死に応戦、土佐坊昌俊らを散々に討ちまかし夜討ちは失敗に終るのであった。敗れた土佐坊昌俊は鞍馬山に逃げ込んだが源義経の郎党に捕らえられ、六条河原でさらし首にされた。源義経はこの襲撃が源頼朝の命である事を聞き翌18日、兵を挙げる。

彫物は、馬の上から振り向きざまに弓を引き敵を迎え撃つ源義経と不意打ちに驚く静御前の姿、霞板には館に討ち入る土佐坊昌俊の姿が刻まれている。



彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.2 (彫物画廊通算 #.82)
   彫物題材:堀川夜討 源義経勇戦 / 大屋根幕板左面