- 彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.5 -
- 2015/1/2 -






当ブログを御覧の皆様方も波太神社へ初詣に行かれた方も多いのではないかと思います。私も本日、波太神社へ初詣に行ってきました。さて正月ですし「彫物画廊」と題して波太神社に因んだ彫物を二題御紹介しようと思います。まずは自然田上東組のやぐらの大屋根桝合正面の題材である「瑞寶寺圓牛 八幡御正体寄進」を御紹介しようと思います。その前にまずは「瑞寶寺圓牛 八幡御正体寄進」の題材について。



瑞寶寺圓牛 八幡御正体寄進(寛永15年/1638年11月)

天正13年/1585年、豊臣秀吉の紀州攻めの際に兵火によって焼き尽くされた波太神社であるが寛永15年/1638年11月に本殿が再建された。その時納められた八幡(応神天皇)御正体は自然田瑞寶寺住職の圓牛が寄進したものである。しかし明治元年/1868年の神仏分離令により明治2年/1869年、御神体は堺で製造された鏡に取り替えられ、旧御神体は石田祐道寺に預けられ370年以上経った今でも金色の輝きを保ち続けている。

彫物は波太神社参道や慶長石燈籠を背に、村の代表者と共に本殿に向かって御神体を寄進する圓牛の姿である。



彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.5 (彫物画廊通算 #.85)
   彫物題材:瑞寶寺圓牛 八幡御正体寄進 / 大屋根桝合正面