- 彫物画廊 feat. 和泉鳥取 #.11 -
- 2015/1/3 -






昨日に引き続き今日も「彫物画廊」と題して波太神社に因んだ彫物を御紹介しようと思います。昨日の自然田上東組に続き今日は和泉鳥取のやぐらの小屋根欄間正面の題材である「灯篭奉納 片桐且元 波太神社再建」を御紹介しようと思います。その前にまずは「灯篭奉納 片桐且元 波太神社再建」の題材について。



灯篭奉納 片桐且元 波太神社再建 (慶長5年/1600年)

天正13年/1585年、豊臣秀吉は10万人の軍勢を率いて根来攻めを行いました。行程は3月21日岸和田城入城、3月22日信達,鳥取、3月23日根来攻め、3月24日粉河寺、3月25日土橋城攻め、3月27日から4月23日雑賀(太田城)攻めを行いました。その際、豊臣秀吉は波太神社を焼き払いました。後に慶長5年/1600年、秀吉の重鎮片桐旦元は豊臣秀頼の命により波太神社に石燈籠を寄進したと言われています。和泉砂岩製の石燈籠、中台に浮彫りされた雁と蟹のデザインはめずらしいもので、当地の石匠による作品であると思われます。



彫物画廊 feat. 和泉鳥取 #.11 (彫物画廊通算 #.86)
   彫物題材:灯篭奉納 片桐且元 波太神社再建 / 小屋根欄間正面