- 彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.8 -
- 2015/3/7 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して自然田上東組の彫物を御紹介しようと思います。今日は自然田上東組のやぐらの大屋根桝合後面の題材である「天湯河板挙命 出雲國で鵠を捕える」を御紹介しようと思います。その前に「天湯河板挙命 出雲國で鵠を捕える」の題材について。



天湯河板挙命 出雲國で鵠を捕える(古事記/日本書紀)

垂仁天皇の大皇太子誉津別王は30歳になってもモノを言わなかった。垂仁23年10月、鵠(クグイ・白鳥の事)が空を飛ぶのを見て、皇子は初めて「これ何者ぞ?」と言った。これを聞いて天皇は大いに喜び、その鳥を獲えるように臣下に命じ、天湯河板挙が「臣が必ず獲えましょう」と言い、遠く出雲の国まで行ってこの鳥を捕え、そのために皇子はモノを言う様になり、天皇は天湯河板挙に鳥取造の姓を与え賞し、鳥取部と定めた。



彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.8 (彫物画廊通算 #.95)
   彫物題材:天湯河板挙命 出雲國で鵠を捕える / 大屋根桝合後面


























PS.ちなみに、私も最近色々なやぐらの彫物の撮影に足を運んでいますがどうしても大屋根前面・後面車板、ならびに大屋根桝合後面の彫物の撮影に難儀します。上記写真も自然田上東組やぐら部屋にあった脚立を拝借し、高所恐怖症の私ゆえにビクビクしながら撮影しました。 (^^ゞ汗