- 彫物画廊 feat. 先代・岬連中 #.2 -
- 2015/5/17 -






昨日に引き続き「彫物画廊」と題して先代・岬連中の彫物を御紹介しようと思います。今日は先代・岬連中のやぐらの大屋根幕板左面の題材である「楠公父子 桜井の別れ」を御紹介しようと思います。その前に「楠公父子 桜井の別れ」の題材について。



楠公父子 桜井の別れ(延元元年/1336年)

延元元年/1336年、九州から大軍を率いて上洛してくる足利尊氏勢を迎え撃つため、兵庫に赴き湊川に向かう楠木正成が討死覚悟し、その後を託すためにここ桜井の驛(大阪府三島郡島本町桜井)で11歳になる嫡子正行に訓戒を与えて河内に帰らせたと伝えられている。「驛」とは「宿駅=宿場」の事である。

ただしこの話は「太平記」にのみ見られる話で、当時正行は既に大人で左衛門少尉であった事などから、この桜井の驛の別れは史実には無かったとするのが一般的である。



彫物画廊 feat. 先代・岬連中 #.2 (彫物画廊通算 #.106)
   彫物題材:楠公父子 桜井の別れ / 大屋根幕板左面