- 彫物画廊 feat. 大西町 #.12 -
- 2015/6/27 -






今週から「彫物画廊」と題して平成23年9月25日(日)に撮影した大西町の彫物を再び御紹介します。以前にも書き込みしましたが大西町の新調やぐらには格別の思い入れがあり、…と言いますのも、その新調の過程を大西町新調委員会さんの特別の計らいにより、逐次拝見させて頂いた私の中では特別なやぐらなんです。「彫物画廊」には平成25年5月以来約2年ぶりの登場です。で、まず今日は大屋根欄間正面の題材である「清水講縁起」を御紹介します。その前にまずは「清水講縁起」の題材について。



清水講縁起

其の昔、ここに一人の、老母が住んでおりました。ある日一人の巡僧「この巡僧は弘法太子(空海)であったといわれている」が訪ねて来ました。そこで茶を求めるに、老母は、こころよくお受けするも近くに用水もなく新湊迄水を汲みに行って、かなり時間がかかりやっと茶を出す事が出来ました。そこで巡僧が非常に感動されると共に、さぞや日々困っている事と察し、持ってきた「杖」でここに岩清水を造れと命じる。

去ってから後、その場所を掘り起こすと不思議ときれいな清水が湧き出し如何なる降雨、干ばつにも変化なく現在まで絶えることなく、こんこんと清水が湧きつづけている。それ以降ここに大師堂を造り清水大師堂と名付け、おまつりしています。



彫物画廊 feat. 大西町 #.12 (彫物画廊通算 #.119)
   彫物題材:清水講縁起 / 大屋根欄間正面