- 彫物画廊 feat. 大西町 #.15 -
- 2015/7/8 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して大西町の彫物を御紹介しようと思います。今日は大西町のやぐらの小屋根太鼓廻りの題材である「エビノの蜘蛛」を御紹介しようと思います。その前に「エビノの蜘蛛」の題材について。



エビノの蜘蛛

昔、海老野の浜には大きな松の木がうっそうとそびえていました。いつの頃からか、日暮に海老野の浜に化け物が出るとの噂が立ち、近隣の村人が化け物に襲われたと言う話で持ちきりになりました。その時、佐助と言う若者が「化け物を退治する」と言い、親友の為吉と一緒に退治に行きました。村の庄屋は佐助と為吉に一振りずつの脇差しを与えました。

夕刻、二人は勇んで海老野の浜に向かいました。海老野の浜では松風がゴーゴー鳴き、いつの間にか二人は松の木のふもとで眠ってしまいました。どれ程経ったか、佐助は眼を覚まし為吉を起こしました。すると何処からか子供をおぶった女が子守唄を歌いながら松の木のまわりを歩いています。化け物の正体はあの女で、大蜘蛛に間違いないと気付きました。でも二人は松の木にグルグル巻きにされ、身動きが取れません。すると二人の刀が勇ましく鳴き始め、これを聞いた大蜘蛛は海岸の方に退散しました。

日が昇り村人達は海老野の浜に向かいました。そこで二人を助け、話を聞き、海岸の大岩の下の洞窟に弱りきった大蜘蛛を発見し、村人達は力を合わせて大蜘蛛を退治し平和な村に戻りました。



彫物画廊 feat. 大西町 #.15 (彫物画廊通算 #.122)
   彫物題材:エビノの蜘蛛 / 小屋根太鼓廻り