- 彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.13 -
- 2015/12/9 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して自然田上東組の彫物を御紹介します。今日は大屋根欄間右面の題材である「平清盛 福原ニテ怪異ヲ見ル図」を御紹介します。その前にまずは「平清盛 福原ニテ怪異ヲ見ル図」の題材について。



平清盛 福原ニテ怪異ヲ見ル図(治承4年/1180年・平清盛)

治承4年/1180年、平清盛は京を京から摂津国福原へ遷都した。ただし福原の日々は決して平穏ではなく、反平家勢力や源氏再興の声に怯え絶えず妄想に悩まされ続けた。ある日、福原の別邸で雪見をしていると、庭の松の木、梅の木、石燈篭、築山すべてが髑髏となって清盛を睨み据え、襲いかかってきた。平治の乱(1159年)で殺された武士たちの怨念である。しかし平清盛も睨み返すとそれは霜が溶けていく様に跡形もなく消えた。



彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.13 (彫物画廊通算 #.140)
   彫物題材:平清盛 福原ニテ怪異ヲ見ル図 / 大屋根欄間右面