- 彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.20 -
- 2016/2/6 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して自然田上東組の彫物を御紹介します。今日は大屋根長押左面の題材である「波に兎」を御紹介します。「波と兎」は大屋根長押正面・右面にも彫られてますが残念ながら撮影しておりませんでした。合計1,179枚の写真を撮影していながらの撮り忘れ…。いつも彫物を撮影しながら「撮り忘れないかなぁ…」って考えるのですが案の定の結果でした。って事で左面だけですが御紹介します。その前にまずは「波に兎」の題材について。



波に兎

波は火防・火除けの守りとされ、月の精である兎は子孫繁栄や豊穣の象徴とされる。「波兎」はもともとは醍醐天皇の時代を描いた謡曲「竹生島」に由来し、廷臣が琵琶湖の竹生島に祀られている明神様に参詣するため船に乗った際「緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか 面白の島の景色や」とうたった一節が元になったとされています。



彫物画廊 feat. 自然田上東組 #.20 (彫物画廊通算 #.154)
   彫物題材:波に兎 / 大屋根長押左面