- 彫物画廊 feat. 男里南組 #.11 -
- 2016/5/7 -






今回から「彫物画廊」と題して5年前の平成23年5月5日(木)に撮影した男里南組の彫物を再び御紹介します。男里南組の彫物を御紹介するのは平成26年11月以来約1年半ぶりです。まず今日は小屋根桝合正面の題材である「鬼神に勝る巴御前」を御紹介します。その前にまずは「粟津ヶ原合戦」の題材について。



粟津ヶ原合戦(寿永3年/1184年1月21日・源頼朝 vs 源義仲)

寿永3年(1184年)1月21日、後白河法皇から源義仲討伐を命じられた源頼朝は、弟の源範頼・源義経の大軍を派兵した。宇治川の戦いで敗れた源義仲は後白河法皇を幽閉、しかし源義経は源義仲軍を侵攻し、後白河法皇を救出した。敗北した源義仲は今井兼平らわずかの兵を連れて根拠地のある北陸への逃走。

ところが近江国粟津に着いた処、長年信濃国の支配を巡る争いで因縁があった一条忠頼率いる甲斐源氏軍と遭遇、源義仲は「最期の戦に女を連れていたと言われてるのは口惜しい」と言い巴御前に逃げる様に諭すが巴御前は「最期の戦して見せ奉らん」と言い、奮戦し東方に落ちたのであった。いわゆる「巴御前勇戦」。その後源義仲は自害の場所を求めて粟津の松原に踏み込んだ処、馬の脚が深田に取られて動けなくなり、石田次郎為久の放った矢が兜に突き刺さり、敢え無く討ち死にしました。これを見た今井兼平も自害して、木曾源氏勢力は崩壊した。



彫物画廊 feat. 男里南組 #.11 (彫物画廊通算 #.182)
   彫物題材:鬼神に勝る巴御前 / 小屋根桝合正面