- 彫物画廊 feat. 先代・自然田東組 #.11 -
- 2016/11/5 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して先代・自然田東組の彫物を御紹介します。今日は大屋根欄間右面の題材である「秀吉 味噌摺り坊主に化け難を逃れる」を御紹介します。その前にまずは「尼崎危難」の題材について。



尼崎危難(天正10年/1582年6月11日・羽柴秀吉)

天正10年/1582年6月2日、本能寺の変で明智光秀に討たれた織田信長の敵討ちのために羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)は備中高松城より京に向けて大移動する。いわゆる中国大返しである。道中、兵庫県尼崎市武庫川あたりで明智光秀方の武将:四方田但馬守(ヨモダタジマノカミ)が羽柴秀吉に襲いかかり慌てた羽柴秀吉は広徳寺に逃げ込み、自ら髪を落とし味噌摺り坊主に化け難を逃れました。一方、四方田但馬守は駆けつけてきた虎之助こと加藤清正と組み討ちとなり、組み伏せられて自害しました。いわゆる「尼崎危難」である。



彫物画廊 feat. 先代・自然田東組 #.11 (彫物画廊通算 #.211)
   彫物題材:秀吉 味噌摺り坊主に化け難を逃れる / 大屋根欄間右面