- 彫物画廊 feat. 北野 #.12 -
- 2017/7/8 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して北野の彫物を御紹介します。今日は小屋根欄間右面の題材である「秀吉 光成の出合い」を御紹介します。その前にまずは「三杯の茶」の題材について。



三杯の茶(羽柴秀吉・石田三成)

羽柴秀吉は鷹狩りの帰り、喉が渇いたので近江国伊吹山の観音寺へ立ち寄り、そこにいた寺小姓に茶をお願いすると寺小姓は最初に大きめの茶碗にぬるめの茶を、次に一杯目よりやや小さい茶碗に少し熱めの茶を、最後は小振りの茶碗に熱い茶を出したという。まずぬるめの茶で喉の渇きを鎮めさせ、次の熱い茶で充分味わわせようとする寺小姓の細やかな知恵配り、心遣いを気に入った羽柴秀吉は寺小姓を家来として採用した。それが後の石田三成であり、この話は俗に「三杯の茶(三献茶)」と呼ばれている。



彫物画廊 feat. 北野 #.12 (彫物画廊通算 #.275)
   彫物題材:秀吉 光成の出合い / 小屋根欄間右面