- 彫物画廊 feat. 市場 #.20 -
- 2017/11/15 -






今回から「彫物画廊」と題して3年前の平成26年5月11日(日)に撮影した市場の彫物を約3ヶ月ぶりに再び御紹介します。まず今日は小屋根板勾欄右面の題材である「清盛 怪異を見る」を御紹介します。その前にまずは「平清盛 福原ニテ怪異ヲ見ル図」の題材について。



平清盛 福原ニテ怪異ヲ見ル図(治承4年/1180年・平清盛)

治承4年/1180年、平清盛は京を京から摂津国福原へ遷都した。ただし福原の日々は決して平穏ではなく、反平家勢力や源氏再興の声に怯え絶えず妄想に悩まされ続けた。ある日、福原の別邸で雪見をしていると、庭の松の木、梅の木、石燈篭、築山すべてが髑髏となって清盛を睨み据え、襲いかかってきた。平治の乱(1159年)で殺された武士たちの怨念である。しかし平清盛も睨み返すとそれは霜が溶けていく様に跡形もなく消えた。



彫物画廊 feat. 市場 #.20 (彫物画廊通算 #.295)
   彫物題材:清盛 怪異を見る / 小屋根板勾欄右面