- 彫物画廊 feat. 先代・自然田上組 #.3 -
- 2017/11/22 -






今回から「彫物画廊」と題して今月12日(日)に撮影した先代・自然田上組の彫物を平成23年2月以来約6年9ヶ月ぶりに再び御紹介します。当時は現役で曳かれており、小屋根幕板左右両面しか撮影・御紹介できませんでした。しかもコンデジでの撮影だったのですが今回改めて一眼レフカメラで撮影した画像を御紹介しようと思います。まず今日は小屋根幕板右面の題材である「牛の皮を被り 頼光を狙う鬼童丸」を御紹介します。その前にまずは「鬼童丸」の題材について。



鬼童丸(源頼光 vs 鬼童丸)

源頼光(天暦2年/948年−治安元年/1021年7月19日)が弟:源頼信の家へ行った際、厠に鬼童丸が鎖で縛られていた。その夜、源頼光は源頼信の家に泊まった。すると鬼童丸は鎖を引きちぎり源頼光の寝床を覗いた。源頼光はこれに気付き、「明日は鞍馬に参詣する」と言った。そこで鬼童丸は鞍馬に先回りし一頭の牛を殺して体内に隠れ、源頼光を待った。しかし源頼光はこれをも見抜き、家臣の渡辺綱が弓矢で牛を撃った。すると牛の中から鬼童丸が現れ源頼光に斬りかかってきたが源頼光が鬼童丸を斬り捨てたと言う。



彫物画廊 feat. 先代・自然田上組 #.3 (彫物画廊通算 #.297)
   彫物題材:牛の皮を被り 頼光を狙う鬼童丸 / 小屋根幕板右面