- 彫物画廊 feat. 先代・自然田上組 #.8 -
- 2017/12/23 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して先代・自然田上組の彫物を御紹介します。今日は小屋根桝合右面の題材である「神功皇后 弓末で文字を刻む」を御紹介します。その前にまずは「三韓征伐」の題材について。



三韓征伐(古事記/日本書紀)

神功皇后は夫:仲哀天皇にしたがい三韓征伐のために筑紫にやってきた。その時、天照大神と住吉三神から神託(お告げ)があり朝鮮半島に遠征するように求められた。しかし仲哀天皇はこの神託を信用しなかったために急死する。住吉大神は神功皇后に対し「仲哀天皇がなしえなかった事を、その胎中の皇子(後の応神天皇)がなす」と神託を下した。既に身ごもっていた神功皇后は胎内の皇子と共に朝鮮半島の新羅を攻め、新羅が降伏した後、残りの2国(百済・高句麗)も相次いで日本の支配下に入った。古事記・日本書記には直接の戦闘が記されているのは対新羅戦だけなので新羅征伐と言う場合もある。



彫物画廊 feat. 先代・自然田上組 #.8 (彫物画廊通算 #.305)
   彫物題材:神功皇后 弓末で文字を刻む / 小屋根桝合右面