- 彫物画廊 feat. 市場 #.22 -
- 2018/4/18 -






今回から「彫物画廊」と題して約4年前の平成26年5月11日(日)に撮影した市場の彫物を約5ヶ月ぶりに再び御紹介します。まず今日は大屋根欄間正面の題材である「羅生門 渡辺綱 禁札立て」を御紹介します。その前にまずは「羅城門の鬼」の題材について。



羅城門の鬼(渡辺綱 vs 鬼)

源頼光(天暦2年/948年−治安元年/1021年7月19日)が酒呑童子を討伐した後、頼光四天王と宴を催していた所、羅城門に鬼がいると言い出した。すると四天王の一人・渡辺綱は一人で羅城門へ向かった。羅城門に行って証拠の金札を立てて帰ろうとしたが途中の一条戻り橋で急に激しい風に見舞われ馬が動かなくなった。渡辺綱が馬から降りて羅城門へ向かうと背後から鬼に兜をつかまれ、すかさず渡辺綱が太刀で斬りつけたが逆に兜を奪われた。激しく戦った結果、ついに渡辺綱は鬼の片腕を斬り落とした。鬼は「時節を待ちて取り返すべし」と叫び空を覆う黒雲の彼方へ消えて行った。



彫物画廊 feat. 市場 #.22 (彫物画廊通算 #.336)
   彫物題材:羅生門 渡辺綱 禁札立て / 大屋根欄間正面