- 彫物画廊 feat. 先代・淡輪連中 #.17 -
- 2021/1/3 -






昨年4月18日より御紹介してきました先代・淡輪連中の「彫物画廊」ですが今回が最終回になります。言い換えれば先代・淡輪連中の素晴らしい彫物の魅力を約8ヶ月の歳月をかけて全て御紹介しました。 \(^o^)/ ともあれ彫物画廊にて【全制覇】したのは和泉鳥取,自然田上東組,大西町,岡田西組,男里南組,岡田北組,先代・自然田東組,北野,大苗代,市場,陸宮本,先代・自然田上組に続いて13台目です。

最終回の今回は小屋根桝合正面の題材である「平景清 錣曳き」を御紹介します。その前にまずは「平景清 錣曳き」の題材について。



平景清 錣引き(寿永4年/1185年2月19日・平景清 vs 美尾屋十郎)

平家一門は源義経に敗れ、どうしても源義経一人を葬って戦局を打開する必要があった。そこで寿永4年/1185年2年2月19日夕刻、平教経は平景清を呼び寄せ、源義経を討つように命じた。平景清は叔父の大日坊能忍を殺したことから悪七兵衛とも呼ばれていた。平景清は源義経を探し回り、これぞという武将の姿を見つけては勝負した。だがその武将は源義経ではなく坂東武者の美尾屋十郎であった。美尾屋十郎は平景清の勝負を受け、激しい一騎打ちとなった。戦況不利と見た美尾屋十郎は隙を見て逃れようとするが、平景清はその兜の錣(シコロ)をがっちり掴んで離さなかった。両者錣をはさんでの引き合いとなり、ついに頑丈に作られているはずの錣が引きちぎれてしまった。両者互いに倒れこみ、向き直って互いの強さを誉めあったと言う。



彫物画廊 feat. 先代・淡輪連中 #.17 (彫物画廊通算 #.470)
   彫物題材:平景清 錣引き / 小屋根桝合正面