- 彫物画廊 feat. 山中渓 #.6 -
- 2022/4/16 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して山中渓の彫物を御紹介します。今回は小屋根車板正面の題材である「白鳥の関」を御紹介します。その前にまずは「白鳥の関」の題材について。



白鳥の関

雄ノ山峠に住んでいた男が一羽の白鳥を助けた夜、夢の中に白鳥が現れ御礼に願いを叶えると告げると「嫁が欲しい」と答えた。すると数日後、美しい旅の女が訪れそのまま男に嫁いだ。しかし男は次第に嫁を雑に扱う様になり「嫁より弓矢が欲しい」と大声で叫んだ。これを聞いた嫁は悲しみ姿を消した。一方男の手元には立派な弓矢が残ったが一羽も仕留める事ができず次第に狩りにも飽きてしまい弓矢を捨ててしまいました。そこに一羽の白鳥が現れ嫁に姿を変え恨めしそうに男を見つめた後、再び白鳥に姿を変え飛び去りました。この事から白鳥の関と呼ばれる様になりました。



彫物画廊 feat. 山中渓 #.6 (彫物画廊通算 #.524)
   彫物題材:白鳥の関 / 小屋根車板正面