- 彫物画廊 feat. 樫井東 #.2 -
- 2022/6/4 -






前回に引き続き「彫物画廊」と題して樫井東の彫物を御紹介します。今回は大屋根幕板左面の題材である「牛若弁慶五条大橋の出会い」を御紹介します。その前にまずは「牛若弁慶五条大橋の出会い」の題材について。



牛若丸弁慶五条大橋の出会い(治承3年/1179年6月・源義経 vs 武蔵坊弁慶)

乱暴者の武蔵坊弁慶は千本の太刀を奪おうという悲願を立て、道行く人を襲っては太刀を奪い取りその数999本までになっていた。そしてあと1本というところで五条大橋を笛を吹きながら通る牛若丸(源義経)と出会う。弁慶は牛若丸に襲いかかるが、牛若丸は欄干を飛び交い最後は返り討ちにしてしまう。降参した弁慶はその後牛若丸の家来になったと伝えられる。

ちなみに現在の「五条通」は当時の「六条坊門小路」に当たり、平安時代の五条通(五条大路)は、清水寺から清水坂を下り鴨川を渡って松原通へとつながる道であり、牛若丸と弁慶が出会ったのは現在の「松原橋」ということになる。



彫物画廊 feat. 樫井東 #.2 (彫物画廊通算 #.529)
   彫物題材:牛若弁慶五条大橋の出会い / 大屋根幕板左面