- 地車研究 feat. 戎福中講 -
- 2007/2/11 -






戎福中講 (えびすふくなかこう・泉南市樽井地区)
 ・新調:文化時代(1804年)・文政時代(1818年)から元治元年(1861年)の間に新調
 ・大工:不明
 ・彫師:不明
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:芽淳(ちぬ)神社

◎ 樽井のやぐらについて
樽井は樽井地区でやぐらをもっていず、「講」組織で成り立った四講があります。また樽井の櫓には、雄,雌があると言われており、獅子講が雄、宮元講が雌の上の櫓。戎福中講が雄、濱中講が雌で下の櫓とそれぞれ一対になると言われている。

◎ 戎福中講の由来
現在のやぐら部屋がある場所に並んでいた講戎と若戎が元治元年(1864年)以前に合併して成立した講。

◎ 現在のやぐら
文化時代(1804年)・文政時代(1818年)から元治元年(1861年)の間に新調、昭和60年12月から61年9月に岸和田の大下工務店にて原寸のまま彫物以外の8割を大修復。平成7年に締め直し、平成18年9月3日にはコマを新調。樽井の戎さんと呼ばれた山之井神社(現芽淳神社内)の名残から随所に七福神・恵比寿様の彫物があり、小屋根には飾目がある。やぐらの寸法は長さ9.98m、幅3.00m、高さ4.90m。提灯は正面に「戎」、屋根周りには「戎福中」。

◎ 彫物図柄解説
・鬼板 − 大屋根:獅噛み、小屋根:唐獅子(飾目)
・懸魚 − 大屋根正面:鷲、大屋根背面:鳳凰、小屋根:波
・大屋根幕板 − 漢楚軍談
・大屋根欄間 − 正面:恵比寿、右:弁財天,毘沙門天、左:福禄寿,大黒天
・本幕 − 赤生地で金糸の「戎福中」の文字

◎ 曳行パターン
パレード:ところ曳き、泉南市パレード
宵宮:ところ曳き、三井住友銀行前まっせー
本宮:ところ曳き、芽淳神社へ宮入、三井住友銀行前まっせー

◎ 戎福中講関連サイト
・戎福中講寫眞館 → http://ebisufukunakakou.hp.infoseek.co.jp/
・樽井の祭り → http://taruinomaturi.hp.infoseek.co.jp/