- 地車研究 feat. 幡代 -
- 2007/3/25 -
● 幡代
(はたしろ・泉南市雄信達地区) ・新調:平成11年(同年9月19日入魂式) ・大工:川端建設(川端三千雄氏) ・彫師:木下賢治氏 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照 ・本幕:不明 ・宮入:久保神社 ◎ やぐらの歴史 三先代のやぐらは川にはめて壊れる。先々代のやぐらは大正3年に大工:大寅によって新調されるが、先代やぐら購入に伴い3年後に焼却処分される。先代やぐらは明治時代に朝日町のやぐらとして新調され、平成2年の朝日町やぐら新調にともない朝日町から購入、現在のやぐらが新調された平成11年に新町在住の個人に転売されました。 ◎ 現在のやぐら 平成11年に大工:川端建設(川端三千雄氏)、彫刻:木下賢治氏によって新調、同年9月19日信達神社の宮司:山田氏によって入魂式が行われる。御簾掛は住之江織物鰍フ作、本幕は平成5年制作。提灯は「幡代の文字と柏桐の紋」(↓の写真参照)。 ◎ 彫物図柄解説 【大屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 前:飛龍、 後:唐獅子 ・車板 − 正面:谷越え唐獅子 ・枡合 − 正面:天の岩戸、 右:日本武尊 野火の難、 左:神功皇后 平産す ・欄間 − 正面:後醍醐天皇隠岐より帰る、 右:楠公子別れ桜井の駅、 左:新田義貞 稲村ヶ崎刀剣の場 ・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍 ・小脇板 − 右:風神、 左:雷神 ・幕板 − 右:真田幸村 家康本陣急襲す、 左:信玄と謙信 龍虎相討つ ・犬勾欄 − 阿吽の唐獅子 ・板勾欄 − 富士の巻狩 勢子の活躍、 富士の巻狩り 仁田四郎猪退治 【小屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 松に鷹 ・枡合 − 神話伝説七場面 (正面:雄略天皇 猪退治、 右:神武天皇 東征、 左:素盞嗚尊 大蛇退治) ・欄間 − 右:那須与一 扇の的、 左:義経 弓流し ・幕板 − 右:義経 八艘飛び、 左:為朝の豪弓 ・板勾欄 − 右:頼朝 朽木隠れ、 左:? ・縁葛 − 浪に鯉 ◎ 曳行パターン パレード:ところ曳き、泉南市パレード 宵宮:ところ曳き、雄信達パレード(男里北組,男里南組,幡代,馬場と連合曳き) 本宮:ところ曳き、男神社へ宮入 ◎ 久保神社について かつて鎮守の久保神社は光明寺の隣にありましたが、明治41年に信達神社へ合祀される。その後昭和12年10月16日に遥拝所を造り平成7年9月28日年に復社を果たし、遥拝所を久保神社とした。 … 平成11年 やぐら組み立ての様子です。 平成11年9月19日 やぐら新調に伴う入魂式が行われました。 平成16年当時の提灯です、提灯に縦に「幡代」と書かれてます。 平成17年以降は「幡・柏桐の紋・代・柏桐の紋」が書かれてます。 |