- 地車研究 feat. 金熊寺 -
- 2007/4/14 -
● 金熊寺
(きんゆうじ・泉南市東信達地区) ・新調:昭和9年か12年(平成17年9月19日入魂式) ・大工:小川光造氏,稲葉久吉氏 ・彫師:黒田一門、小屋根幕板,大屋根板勾欄は木下舜次郎氏 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照 ・本幕:不明 ・宮入:信達神社 ◎ やぐらの歴史 先々代のやぐらが有ったと伝えられるが、記録は無い。先代のやぐらは大正初期に新調(大工:貝塚三ツ松の人)、昭和40年頃より曳行休止し金熊寺内の精米所の奥に解体保存していたが、平成元年頃に焼却処分されました。 ◎ 現在のやぐら 先代のやぐらは昭和9年か昭和12年に大工:小川光造氏,稲葉久吉氏、彫師:黒田一門、小屋根幕板,大屋根板勾欄は木下舜次郎氏によって北野のやぐらとして新調、平成12年の北野のやぐら新調に際し岡田の活ョ工務店に売却されました。その後平成17年の金熊寺やぐら復活に際し、活ョ工務店から金熊寺へ譲渡され現在曳行中。譲渡に関しては、平成16年11月21日に活ョ工務店から金熊寺にあるJA大阪泉州東信達支店内倉庫に搬入、平成17年8月28日にJA大阪泉州東信達支店にて提灯,本幕等の装飾品を飾り金熊寺内を御披露目曳行、平成17年9月19日に信達神社にて入魂式が行われました。提灯は正面に「信達神社御神紋と宮本の文字」、屋根周りには「宮本」と角に「信達神社御神紋」。 ◎ 彫物図柄解説 【大屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 正面:鳳凰、 後ろ:翔鶴 ・車板 − 正面:飛龍 ・枡合 − 正面:飛龍、 右:飛龍、 左:飛龍、 背面:飛龍 ・欄間 − 正面:常磐母子の都落ち、 右:倶利伽羅峠の戦い、 左:頼朝の朽木隠れ ・虹梁 − 雲海 ・柱巻 − 右:降龍、 左:昇龍 ・小脇板 − 右:神功皇后、 左:武内宿禰 ・幕板 − 右:大仁村 家康、幸村に追われる、 左:秀吉本陣、佐久間の乱入 ・脇障子 − 唐獅子 ・犬勾欄 − 阿吽の唐獅子 ・板勾欄 − 右?、 左:加藤清正の九州征伐 ・縁葛 − 浪に千鳥 【小屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 松に鷹 ・枡合 − 後正面:天馬、 右:一角獣、 左:麒麟 ・欄間 − 右:那須与一扇の的、 左:鎮西八郎為朝の剛弓 ・虹梁 − 雲海 ・幕板 − 右:加藤清正虎退治、 左:素盞鳴尊 八岐大蛇退治 ・縁葛 − 浪に鯉 ◎ 曳行パターン 宵宮:ところ曳き 本宮:ところ曳き、信達神社へ宮入 … 平成16年11月21日 岡田の活ョ工務店からJA大阪泉州東信達支店内倉庫へ搬出されました 平成17年8月28日 JA大阪泉州東信達支店にて提灯,本幕等の装飾品を飾り金熊寺内を御披露目曳行しました 平成17年9月19日 信達神社にて入魂式が行われました |