- 地車紹介 feat. 獅子講 -
- 2007/8/29 -
● 獅子講
(ししこう・泉南市樽井地区) ・新調:昭和26年新調 ・大工:阪南市波有手の大工 ・彫師:西岡弥三郎藤原政光氏、白井秀紀氏 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照 ・本幕:不明 ・宮入:芽淳(ちぬ)神社 ◎ 樽井のやぐらについて 樽井は樽井地区でやぐらをもっていず、「講」組織で成り立った四講があります。また樽井の櫓には、雄,雌があると言われており、獅子講が雄、宮元講が雌の上の櫓。戎福中講が雄、濱中講が雌で下の櫓とそれぞれ一対になると言われている。 ◎ やぐらの歴史 先代やぐらは、元治元年(1864年)8月に彫師:西岡弥三郎藤原政光氏によって新調されたと考えられる。この先代のやぐらは、昭和25年9月3日上陸のジェーン台風によってやぐら部屋ごと倒壊する。 ◎ 現在のやぐら 昭和26年、阪南市波有手在住の大工によって新調されるが、西岡弥三郎藤原政光氏によって彫られた彫物4点(母屋前前懸魚,御簾横幕板3枚)は元治元年(1864年)製作の先代のやぐらのモノを使用。平成14年に味園建設(山本義明氏)によってほぼ新調に近い大修復を行い、同年9月29日に入魂式を実施。この際新調された獅子噛みは白井秀紀氏によって彫られたもの。やぐらの寸法は長さ10.00m、幅3.50m、高さ4.60m。提灯は正面、屋根周りともに「獅子講」。 ◎ 彫物図柄解説 【大屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 正面:松に鷹、 背面:梅福仙人 ・車板 − 正面,背面:龍に虎 ・虹梁 − 正面:唐獅子に手鞠、 右:降龍、 左:昇龍 ・枡合 − 波濤 ・柱巻 − 獅子の子落とし ・小脇板 − 獅子の子落とし ・御簾 − 日輪に阿龍と吽龍 ・幕板 − 左右:竹林の七賢人、 背面:竹に虎 ・脇障子 − 右:張飛翼徳、 左:関羽雲長 【小屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 鳳凰 ・車板 − 雲海 ・欄間 − 右:松に鶴、 左:竹に雀 ・幕板 − 右:天孫降臨、 左:天の岩屋戸 ・虹梁 − 梅に山鵲 ・脇障子 − 獅子の子落とし 【腰廻り】 ・縁葛,勾欄合 − 牡丹に唐獅子 ◎ 曳行パターン パレード:ところ曳き、泉南市パレード 宵宮:ところ曳き、三井住友銀行前まっせー 本宮:ところ曳き、芽淳神社へ宮入、三井住友銀行前まっせー ◎ 獅子講の略年表 ・元治元年 − 先代やぐらを新調。 ・昭和25年9月3日 − ジェーン台風によってやぐら倒壊。 ・昭和26年 − 現やぐらを新調。 ・平成14年9月29日 − 現やぐらを大修復、入魂式を実施。 ・平成19年8月26日 − コマを新調、やぐら小屋へ搬入。 ◎ 獅子講関連サイト ・樽井の祭り → http://taruinomaturi.hp.infoseek.co.jp/ ・祭りキチ家族 → http://www.geocities.jp/maturikiti214/ ・泉南市の祭り → http://sisibito.client.jp/top.htm |
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平成19年8月26日 味園建設で新調されたコマが、搬入されました。 |