- 地車紹介 feat. 獅子講 -
- 2007/12/1 -
● 獅子講
(ししこう・泉南市樽井地区) ・新調:昭和26年新調 ・大工:阪南市波有手の大工 ・彫師:西岡弥三郎藤原政光氏、白井秀紀氏 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照 ・本幕:不明 ・宮入:芽淳(ちぬ)神社 ◎ 樽井のやぐらについて 樽井は樽井地区でやぐらをもっていず、「講」組織で成り立った四講があります。また樽井の櫓には、雄,雌があると言われており、獅子講が雄、宮元講が雌の上の櫓。戎福中講が雄、濱中講が雌で下の櫓とそれぞれ一対になると言われている。 ◎ やぐらの歴史 先代やぐらは、元治元年(1864年)8月に彫師:西岡弥三郎藤原政光氏によって新調されたと考えられる。この先代のやぐらは、昭和25年9月3日上陸のジェーン台風によってやぐら部屋ごと倒壊する。 ◎ 現在のやぐら 昭和26年、阪南市波有手在住の大工によって新調されるが、西岡弥三郎藤原政光氏によって彫られた彫物4点(母屋前前懸魚,御簾横幕板3枚)は元治元年(1864年)製作の先代のやぐらのモノを使用。平成14年に味園建設(山本義明氏)によってほぼ新調に近い大修復を行い、同年9月29日に入魂式を実施。この際新調された獅子噛みは白井秀紀氏によって彫られたもの。やぐらの寸法は長さ10.00m、幅3.50m、高さ4.60m。提灯は正面、屋根周りともに「獅子講」。 ◎ 彫物図柄解説 【大屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・箱棟 − 雲海 ・懸魚 − 正面:松に鷹、 後ろ:梅福仙人 ・飛檐垂木 − 菊紋 ・地垂木 − 菊紋 ・車板 − 正面:龍虎、 後ろ:龍虎 ・枡組 − 龍頭、唐獅子(三手先四段) ・枡合 − 波濤、 雲海 ・木鼻 − 上段:獅子鼻、 下段正面:象鼻 ・欄間 − 正面:唐獅子に手鞠、 左:昇龍、 右:降龍 ・虹梁 − 正面:牡丹、 左:波濤、 右:波濤 ・小脇板 − 左:獅子の子落とし、 左:獅子の子落とし ・柱巻 − 獅子の子落とし ・御簾 − 日輪に阿龍と宝珠を掴む吽龍 ・幕板 − 竹林の七賢人、 後ろ:竹に虎 ・脇障子 − 左:関羽雲長、 右:張飛翼徳 (三国志) ・竹の節 − 青海波 ・兜桁 − 「獅子」の文字 【腰廻り】 ・犬勾欄 − 唐獅子 ・勾欄合 − 牡丹に唐獅子 ・縁葛 − 牡丹に唐獅子 【小屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・箱棟 − 雲海 ・懸魚 − 鳳凰 ・飛檐垂木 − 菊紋 ・地垂木 − 菊紋 ・枡組 − 唐獅子(三段) ・枡合 − 唐獅子、 波濤 ・木鼻 − 獅子鼻 ・虹梁 − 梅に山鵠 ・欄間 − 左:竹に雀、 右:松に鶴 ・太鼓廻り − 牡丹に唐獅子 ・幕板 − 左:天孫降臨、 右:天の岩戸 (日本神話) ・勾欄合 − 牡丹に唐獅子 ・束 − 「獅」の文字 ◎ 曳行パターン パレード:ところ曳き、泉南市パレード 宵宮:ところ曳き、三井住友銀行前まっせー 本宮:ところ曳き、芽淳神社へ宮入、三井住友銀行前まっせー ◎ 獅子講の略年表 ・元治元年 − 先代やぐらを新調。 ・昭和25年9月3日 − ジェーン台風によってやぐら倒壊。 ・昭和26年 − 現やぐらを新調。 ・平成14年9月29日 − 現やぐらを大修復、入魂式を実施。 ・平成19年8月26日 − コマを新調、やぐら小屋へ搬入。 ・平成19年9月29日 − コマ新調に伴う試験曳きを実施。 ◎ 獅子講関連サイト ・樽井の祭り → http://taruinomaturi.hp.infoseek.co.jp/ ・祭りキチ家族 → http://www.geocities.jp/maturikiti214/ ・泉南市の祭り → http://sisibito.client.jp/top.htm |
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平成19年8月26日 味園建設で新調されたコマが、搬入されました。 平成19年9月29日 コマ新調に伴い、試験曳きが行われました。 |