- 地車紹介 feat. 鳥取中 -
- 2008/1/27 -






鳥取中 (とっとりなか・東鳥取四地区)
 ・新調:平成9年 (同年10月4日入魂式)
 ・大工:武輪建設 (武輪俊夫氏)
 ・彫師:坂本工芸
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:太鼓正
 ・宮入:波太神社

◎ 地名「鳥取中」の由来
東鳥取地区の中心に位置する事から昔は中と称していましたが明治期、山直中村,麻生郷中,信達中と共に改称命令が出され、それぞれ山直中,麻生中,岡中と改称、鳥取中も明治17年に改称しました。しかしながら現在でもしばしば中村と呼ばれています。またやぐらも昔は2台あったそうです。

◎ 先々代のやぐら
先々代のやぐらは泉南市大苗代か泉南市岡田北出(もしも岡田北出ならば室戸台風で崩壊)へ売却したらしいが確信はありません。

◎ 先代のやぐら
先代のやぐらは昭和10年頃に大工:蟻岡製作所によって新調、平成8年まで曳行していましたが、平成9年10月5日に泉南市男里南組に譲渡しました。またこのやぐらは平成6年8月21日の関西国際空港開港記念の1万人の大見学会のイベントで、堺以南9市4町の郷土芸能が披露され阪南市代表として鳥取中の先代のやぐらが参加、ターミナル横のエプロンで曳行されました。

◎ 現在のやぐら
現在のやぐらは平成9年に大工:武輪俊夫氏(武輪建設)、彫師:坂本工芸によって新調、同年10月4日に波太神社にて入魂式を挙行しました。武輪俊夫氏にとっては、初のやぐら新調です。また鳥取中のやぐらの彫り物は主に三国志を題材とし、また提灯は白地に赤の文字で「中」という文字です。なおやぐら新調の際、阪南市で1番大きいやぐらにして欲しいと言う注文があり、背はかなり高くなっています。

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:牡丹に唐獅子、 後ろ:鳳凰
・欄間 − 正面:轟天雷凌振 梁山泊に子母砲を撥す、 右:?、 左:?(水滸伝)
・柱巻 − 右:降龍、 左:昇龍
・幕板 − 右:?、 左:入雲龍 公孫勝(水滸伝)
・兜桁 − 「中」の文字
・本幕 − 右:雲龍、 左:阿吽の唐獅子
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 宝珠を掴む青龍
・小屋根柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・幕板 − 右:武松 景陽岡上に大虎を撃つ、 左:?(水滸伝)
・板勾欄 − 玄武
・縁葛 − 波濤

◎ 曳行パターン
・パレード − パレードの日はサークルK阪南鳥取中店前にて石田宮本,黒田,下出と合流、東鳥取五地区も合流し9町でパレードに参加、帰りは流れ解散します。
・本宮 − 本祭り1日目は午前からところ曳きと波太神社への宮入が、波太神社への宮入は和泉鳥取,山中渓と一緒に曳行します。夜は波太神社や尾崎駅付近で石田宮本,黒田,下出と一緒に曳行します。
・後宮 − 本祭り2日目は午前からところ曳きを、夜は波太神社や尾崎駅付近で石田宮本,黒田,下出と一緒に曳行します。

◎ 鳥取中の略年表
昭和10年頃−先代のやぐらを新調。
平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。
平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
平成6年8月21日日曜日−関西国際空港開港記念の1万人の大見学会のイベントに鳥取中のやぐらが参加。
平成8年10月11日金曜日−和泉鳥取、山中渓と御神輿担当に当たる。
平成9年10月4日土曜日−現在のやぐらを新調、波太神社にて入魂式を実施。
平成9年10月5日日曜日−先代のやぐらを泉南市・男里南組へ売却。
平成16年10月11日月曜日−和泉鳥取、山中渓と御神輿担当に当たる。
平成17年9月19日月曜日−コマ新調に伴い波太神社にて入魂式を実施。

◎ 鳥取中関連サイト
・阪南市の祭・やぐら → http://yagura.cool.ne.jp
・優雅・伝統・秋祭り → http://sazern9.fc2web.com/

   …

 平成8年まで
平成8年まで先代やぐらとして曳行されました。(写真は平成4年10月10日)

 平成6年8月21日
関西国際空港開港記念の1万人の大見学会のイベントで、堺以南9市4町の郷土芸能が披露され阪南市代表として鳥取中の先代のやぐらが参加しました。

 平成9年10月5日
鳥取中から男里南組へ曳き入れ譲渡されました。

 平成9年以降
現在は泉南市男里南組として活躍中(写真は平成16年10月9日)

 平成9年10月4日
平成9年10月4日に波太神社にてやぐら新調記念入魂式が行われました。

 平成17年9月19日
平成17年9月19日に波太神社にて駒新調記念入魂式が行われました。