- 地車紹介 feat. 自然田上東組 -
- 2008/5/10 -






自然田上東組 (じねんだかみひがしぐみ・東鳥取五地区)
 ・新調:大正8年
 ・大工:米澤清五郎氏
 ・彫師:西本舟山氏
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:波太神社

◎ 地名「自然田」の由来
自然田の地名の由来は小川,山中川などの流域地域であり、自然に田ができたので自然田と銘々したと言う説がありますがはっきりした事は分かりません。謡曲で知られる自然居士の出生地でもあります。その自然田は安政6年(1859年)頃は、村が上出,寺脇,東,南,芝の5つにわかれ、やぐらも5台ありましたが、集約され上出(上出,寺脇…今の自然田上組)、中之場(東,南…今の自然田飛賀志組)、 芝出(芝…今の自然田上東組)の3地区になりました。

◎ 先代のやぐら
先代のやぐらは大正6〜7年に信達楠畑に売却されました。

◎ 現在のやぐら
現在のやぐらは大正8年に山中渓在住の大工:米澤清五郎氏(一説では米澤清五郎氏ではなく、信達大苗代の大工と言う説もあります)、彫師:西本舟山氏によって新調されました。また自然田上東組のやぐらの彫り物はひよどり越えの合戦、巴御前の勇戦を題材とし、本幕は昭和63年に新調され刺繍は宇治川の先陣争いを、また提灯は白地に赤の文字で「上東」という文字です。なお自然田上東組のやぐらは、昭和59年に大修復が行われました。

◎ 新調予定のやぐら
平成24年を目処に、やぐらを新調予定。大工:植山工務店。

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:鳳凰
・幕板 − 右:巴御前勇戦、 左:?
・板勾欄 − 正面:波に兎、 平:波濤
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 雲龍
・幕板 − 左:川中島信玄と謙信 龍虎相打つ

◎ 曳行パターン
・パレード − パレードの日は森下酒店前にて和泉鳥取,山中渓,自然田上組,自然田飛賀志組と合流、サークルK阪南鳥取中店前にて石田宮本,黒田,下出,鳥取中と合流し9町でパレードに参加、帰りは和泉鳥取,山中渓,自然田上組,自然田飛賀志組と一緒に帰路につきます。
・本宮 − 本祭り1日目は午前からところ曳きと波太神社への宮入が、波太神社への宮入は自然田上組,自然田飛賀志組と一緒に曳行します。夜は水本運送で自然田上組,自然田飛賀志組と一緒に曳行します。
・後宮 − 本祭り2日目は午前からところ曳きが、夜は水本運送にて自然田上組、自然田飛賀志組と一緒に曳行します。
・東鳥取五地区パレード − 波太神社宮入の時間によって異なりますが、本宮か後宮に和泉鳥取,山中渓,自然田上組,自然田飛賀志組,自然田上東組の5台で、各年持ち回りで和泉鳥取,山中渓,自然田地区をパレードします。

◎ 自然田上東組の略年表
大正6,7年−先代のやぐらを売却。
大正8年−現在のやぐらを新調。
昭和59年−現在のやぐらを修復。
昭和63年−本幕を新調。
平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。
平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
平成6年10月11日火曜日−自然田上組、自然田飛賀志組と御神輿担当に当たる。
平成14年10月14日月曜日−自然田上組、自然田飛賀志組と御神輿担当に当たる。
平成15年9月−コマを新調。
平成15年9月7日日曜日−コマ新調に伴い自然田住民センター前にて自然田上組と合同で入魂式を行う。

◎ 自然田上東組関連サイト
・阪南市の祭・やぐら → http://yagura.fan-site.net
・優雅・伝統・秋祭り → http://sazern9.fc2web.com