- 地車紹介 feat. 箱作東 -
- 2008/5/11 -






箱作東 (はこつくりひがし・下荘地区)
 ・新調:平成12年 (同年9月30日土曜日入魂式)
 ・大工:武輪建設
 ・彫師:坂本工芸
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:川島織物
 ・宮入:菅原神社

◎ 地名「箱作」の由来
箱作の地名は平安時代から使われており京都賀茂神社改修の際、御霊箱を加茂川に流したところ箱作の海岸に漂着したので箱着里(はこつくり)と言われました。このことからこの地に加茂神社を造営したと言われています。その様な由来のある箱作は昔から石工の盛んな土地でもありました。青白色で石肌の細密、かつ比較的加工の容易な和泉石を産し、石碑や臼その他の石材工芸を手がけて京をはじめ諸国に広く搬出しており、土地の言い伝えではこの和泉石で石棺を作ったことに由来するとも言われています。その箱作地区にはやぐらが2台あり、茶屋川を挟んで北が箱作東、南が箱作西と言われてます。

◎ 箱作駅前について
かつて貝掛,箱作東,箱作西の下荘地区は主に箱作駅前でやぐらを曳きました。その理由は昔、箱作駅前に1本松があり、その1本松を囲んで反時計廻りに廻った慣わしから箱作駅前でやぐらを曳いていましたが、箱作駅前再開発の影響を受けて平成18年以降は箱作駅前にて曳行できなくなり、現在ではスカイタウンロード入口にてやぐらを曳行してます。

◎ 先代のやぐら
先代のやぐらは箱作西が大正8年頃にやぐらを新調した事に刺激を受け、村出身の人達が資金を募り大正12年5月に道具大工中の6名によって当時のお金で2,200円で新調しました。その後昭和40年にやぐらが大破し以後曳行を中止していましたが、昭和49年9月に旧やぐら部屋の老廃化によって菅原神社内にやぐら部屋を新築、その際に大破したやぐらも修復して同年からやぐら曳行を再開、また昭和58年には再度大修復しました。また箱作東のやぐらの彫り物は枡合天の岩戸ほか舞台桂,川中島の合戦,見送り神話伝説で、平成元年に新調した本幕は正面に金の文字で東若中と側面に馬に乗った武士の姿が描かれています。しかしながら大正時代に新調してから70年余り曳行されており、平成12年に武輪建設(武輪俊夫氏)によってやぐらを新調、先代のやぐらは9月30日土曜日朝9時からところ曳きを実施、11時から菅原神社での新調やぐらの入魂式と一緒に昇魂式を実施、現在ではやぐら部屋に2台一緒に納庫されています。

◎ 現在のやぐら
現在のやぐらは平成12年に大工:武輪建設(武輪俊夫氏)、彫刻:坂本工芸によって新調、同年9月30日土曜日11時から菅原神社にて新調したやぐらの入魂式と先代のやぐらの昇魂式を行い、その後記念式典(立食パーティー,くす玉割,太鼓の芸の披露等)があり13時から新調したやぐらのところ曳きを行いました。このやぐらは、外観はほぼ先代のやぐらを踏襲し天の岩戸,川中島の合戦,牛若丸・弁慶五条大橋,忠臣蔵等が細かくしかも深く彫られており、先代のやぐらよりもかなり背が高くなっています。また本幕も同時に新調し、本幕は京都にて約1年がかりで製作されたモノであり、飛龍と猛虎が大きく刺繍されています。また提灯は先代のやぐらも新調したやぐらも同じく赤地に白の文字で「東若」という文字で、正面に大型の提灯で黒文字で「御神燈」と装飾しています。ちなみに東若とは東若中の略です。また箱作東地区は菅原神社の位置する地区ということで、やぐら部屋も菅原神社境内に平成9年に新築しました。なお箱作東は神社の系列の相違で波太神社には宮入できません。

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:鳳凰、 後ろ:雲に鶴
・枡合 − 正面:天の岩戸
・虹梁 − 正面:雲に阿龍、 右:雲に吽龍、 左:雲に阿龍
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・脇障子 − 右:誉田別命を抱く武内宿禰、 左:?
・兜桁 − 「東」の文字
・板勾欄 − 右:上野介召捕りの場、 左:?
・縁葛 − 正面:牡丹に唐獅子、 右:赤穂義士吉良邸討入、 左:刃傷松の廊下
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 飛龍
・車板 − 頼朝 朽木隠れ
・枡合 − 右:牛若 弁慶五条大橋の出会い、 左:新田義貞 稲村ヶ崎宝剣を奉ず
・虹梁 − 右:雲に阿龍、 左:雲に吽龍
・幕板 − 右:天竺の班足王、 左:?
・板勾欄 − 玄武
・縁葛 − 波濤

◎ 曳行パターン
・パレード − パレードの日は箱作駅前にて箱作西と合流、昼頃に貝掛村中の久堀川付近にて貝掛,箱作西と合流、その後鳥取ノ荘駅上にて西鳥取上組,榮組,波有手組,そして新町と合流し7町でパレードに参加します。帰りは貝掛,箱作西と一緒に帰路につきます。
・本宮 − 本祭り1日目は午前からところ曳きを、夜はスカイタウンロード入口(箱作駅前)にて貝掛,箱作西と一緒に曳行します。
・後宮 − 本祭り2日目は午前からところ曳きをしその後貝掛,箱作西と合流し3地区若頭会のイベント「ザ・勝負やぐら」をしその後3町で箱作東の浜へ、そこで貝掛,箱作西と昼食をとり、その後下荘漁港へ曳行、夜は貝掛,箱作西と菅原神社,指出森神社,加茂神社の中の1神社へ順番に宮入りします。このいわゆる「宮当番」は菅原神社,指出森神社,加茂神社の順で宮入りし、3年に1度は宮当番が当たる計算となります。その後スカイタウンロード入口(箱作駅前)で貝掛,箱作西と一緒に曳行します。

◎ 箱作東の略年表
大正時代−先代のやぐらを新調。
昭和58年10月−先代のやぐらを修復。
平成元年10月−本幕を新調。
平成3年10月6日日曜日−阪南市・市制施行記念やぐらパレードに参加。
平成4年10月−箱作東青年団を結成。
平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
平成9年10月−菅原神社境内にやぐら部屋を新築
平成12年9月30日土曜日−現在のやぐらを新調、菅原神社にて入魂式。
          先代のやぐらの昇魂式も実施。
平成13年10月6日土曜日−阪南市・市制施行10周年記念パレードに参加。
平成14年10月6日日曜日−阪南市やぐらパレードに箱作東のやぐらが参加。
平成15年10月−纏を新調。
平成15年10月5日日曜日−阪南市やぐらパレードに箱作東のやぐらが参加。
平成16年10月3日日曜日−阪南市やぐらパレードに箱作東のやぐらが参加。
平成17年10月2日日曜日−阪南市やぐらパレードに箱作東のやぐらが参加。
平成18年10月1日日曜日−阪南市やぐらパレードに箱作東のやぐらが参加。
平成18年10月8日日曜日−箱作駅前が使用不可となり、
          スカイタウンロード入口での曳行となる。
平成19年9月30日日曜日−阪南市やぐらパレードに箱作東のやぐらが参加。
平成20年5月11日日曜日−箱作駅ロータリー試験曳きを実施。

◎ 箱作東関連サイト
・阪南市の祭・やぐら → http://yagura.fan-site.net
・優雅・伝統・秋祭り → http://sazern9.fc2web.com
・箱作NET → http://www.hakotukuri.net

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 平成4年10月11日
先代箱作東のやぐら。

 平成12年9月30日
先代やぐらの昇魂式と新調やぐらの入魂式が行われました。

 平成20年5月11日
箱作駅ロータリー試験曳きを実施しました。