- 地車紹介 feat. 石田宮本 -
- 2008/7/14 -
● 石田宮本 (いしだみやもと・東鳥取四地区) ・新調:平成2年 (同年9月30日入魂式) ・大工:川端建設 ・彫師:木下賢治氏 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照 ・本幕:不明 ・宮入:波太神社 ◎ 地名「石田」の由来 この地名は小石混じりの土質に由来し、以前は全部畑地でありました。明治時代以後、地下水を利用する灌漑法が考案されて水田化が進んだ地域でもあります。 ◎ 先代のやぐら 先代のやぐらは昔は上(別名しょいで)と下の2台のやぐらがありましたが、昭和初期に下のやぐらを吉見に売却、その後上のやぐらを石田宮本のやぐらとして曳行してました。このやぐらは大正5年に大工:貴田虎次郎氏、彫師:相野卯三郎氏によって新調、昭和54年8月には大工:貴田福雄氏,貴田吉松氏によって大屋根組解体修理が行われました。平成2年1月14日日曜日に昇魂式後岡田参号(現岡田北組)へ譲渡するが平成16年の岡田北組やぐら新調に先立ち平成14年9月29日に昇魂式を実施し岬連中へ売却。平成15年1月12日日曜日に岬連中のやぐらとして入魂式が行われました。 ◎ 現在のやぐら 現在のやぐらは平成2年に大工:川端建設、彫師:木下賢治氏によって新調、同年9月30日日曜日にやぐら部屋にて入魂式を挙行、その後波太神社へ宮入しました。また石田宮本のやぐらは阪南市唯一の総欅(けやき)造、ゆえにやぐら自体の重さも重く芯棒に鉄芯を取り入れています。この彫り物は枡合は天の岩戸、胴回りは源平合戦を初め佐久間玄藩、秀吉本陣に乱入、一の宮の合戦、鶴岡八幡宮、五条大橋の弁慶と牛若、賊ケ嶽七本槍、宇治川の先陣争、巴御前奮戦を題材とし、また提灯は白地に赤の文字で「宮本」という文字です。また石田地区は波太神社の位置する地区ということで、やぐら部屋も波太神社の向かいにあり、波太神社の宮本と言う事で石田宮本と呼ばれています。 ◎ 彫物図柄解説 【大屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・箱棟 − 雲に鶴 ・懸魚 − 正面:鳳凰、 後ろ:雲に鶴 ・車板 − 正面:阿吽の唐獅子、 後ろ:雲に唐獅子 ・枡合 − 正面:天の岩戸、 右:素戔嗚尊大蛇退治、 左:日本武尊野火の難 【日本神話】 ・欄間 − 正面:両国橋の引揚げ、 右:赤穂義士吉良邸討入り、 左:清水一学の奮戦 【忠臣蔵】 ・虹梁 − 牡丹に鳳凰 ・柱巻 − 右:降龍、 左:昇龍 ・小脇板 − 右:神功皇后 応神天皇平産、 左:神武天皇東征 【日本神話】 ・幕板 − 右:佐久間玄蕃 秀吉本陣に乱入、 左:賤ヶ岳七本槍 加藤孫六 【太閤記】 ・脇障子 − 右:加藤虎之助 山路将監討取り、 左:豊臣秀吉 【太閤記】 ・兜桁 − 「宮本」の文字 ・犬勾欄 − 牡丹に唐獅子、 平:波に兎 ・板勾欄 − 正面右:源義経八艘飛び、 正面左:義経の弓流し、 右:一ノ谷の合戦、 左:宇治川の先陣争い 【源平盛衰記】 ・縁葛 − 正面:司馬温公の瓶割り 【小屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 松に鷲 ・車板 − 宝珠を掴む青龍 ・枡合 − 正面:楠公父子 桜井の別れ、 右:村上義光 錦の御旗奪還、 左:新田義貞 稲村ヶ崎宝剣を奉ず 【太平記】 ・欄間 − 右:頼朝 朽木隠し、 左:頼朝 鶴岡八幡宮放生会 【源平盛衰記】 ・虹梁 − 牡丹に鳳凰 ・太鼓周り − 阿吽の唐獅子 ・幕板 − 右:巴御前 奮戦、 左:牛若 弁慶五条大橋の出会い 【源平盛衰記】 ・板勾欄 − 右:仁田四郎 猪退治、 左:頼朝本陣 【富士の巻狩】 ・縁葛 − 右:玄武に乗る浦島太郎、 左:乙姫と浦島太郎 ◎ 曳行パターン ・パレード − パレードの日はサークルK阪南鳥取中店前にて黒田,下出,鳥取中と合流、東鳥取五地区も合流し9町でパレードに参加、帰りは流れ解散します。 ・本宮 − 本祭り1日目は午前からところ曳きと波太神社への宮入が、波太神社への宮入は黒田,下出と一緒に曳行します。夜は波太神社や尾崎駅付近で黒田,下出,鳥取中と一緒に曳行します。 ・後宮 − 本祭り2日目は午前からところ曳きを、夜は波太神社や尾崎駅付近で黒田,下出,鳥取中と一緒に曳行します。 ◎ 石田宮本の略年表 昭和初期−下のやぐらを田尻町吉見地区に売却、上のやぐらを石田宮本として曳行。 平成2年1月14日日曜日−先代のやぐらの抜魂式。 平成2年9月30日日曜日−現在のやぐらを新調、波太神社にて入魂式。 平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。 平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。 平成5年10月11日月曜日−桑畑と御神輿担当に当たる。 平成13年10月8日月曜日−桑畑と御神輿担当に当たる。 平成16年9月26日日曜日−駒新調に伴い波太神社にて御祓いを実施。 ◎ 石田宮本関連サイト ・阪南市の祭・やぐら → http://yagura.fan-site.net ・優雅・伝統・秋祭り → http://sazern9.fc2web.com |
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平成2年1月14日 先代やぐらの昇魂式を実施。 平成15年1月12日 岬連中として入魂式が行われました。 平成2年9月30日 やぐら新調入魂式を実施。 平成16年9月26日 駒新調記念御祓いを実施。 |