- 地車紹介 feat. 朝日町 -
- 2008/7/27 -
● 朝日町
(あさひちょう・尾崎地区) ・新調:平成2年(同年9月30日入魂式) ・大工:古川保氏 ・彫師:春田欄間店 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照 ・本幕:不明 ・宮入:波太神社 ◎ 地名「尾崎」の由来 地名は尾里の先であることに由来する。また下出より移住した11軒に始まると言う言い伝えもある。旧尾崎村は海に面し、遠浅の海岸は早くから海産物の集積場として栄え、江戸時代初期には現在の町の基礎がつくられていた。その後昭和14年6月に村は町制を施行して尾崎町となり、その後昭和31年9月には西鳥取,下荘の2村と合併、町名も南海町と改まった。その際に南海町尾崎となるべきでしたが、旧尾崎町民の思いは尾崎町こそが本来の町だと言う事であえて町の字を地名に残した。またやぐらは昔は北出,南出,相生(2〜3台),本町,天王町,西出,海老野とあったと伝わる。 ◎ 先代のやぐら 先代のやぐらは明治時代に新調され、その後幡代に売却されましたが幡代のやぐらが平成11年に新調した際に新町在住の個人に売却されました。 ◎ 現在のやぐら 現在のやぐらは平成2年に大工:古川保氏、彫師:春田欄間店によって新調、平成2年9月30日に波太神社にて入魂式を挙行しました。また朝日町のやぐらの彫り物は正面に富士の巻狩り、大屋根右に加藤清正九州征伐、大屋根左に八岐の大蛇退治を題材とし、また提灯は白地に赤の文字で「朝日」という文字です。朝日町は福島町と合同で曳行している兼ね合いで、阪南市で一番人数が多く、また一般に朝日を「旭」と言い換えることもあります。また平成5年以降、阪南市で唯一吹きちりを付けて曳行します。なお余談ですが、かつて朝日町は北出と称され、紀州街道沿いに町が開け和歌山への通り道として繁栄していました。 ◎ 彫物図柄解説 【大屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 正面:宝珠を掴む青龍、 後ろ:雲に鶴 ・車板 − 正面:牡丹に唐獅子 ・枡合 − 正面:牡丹、 右:素戔嗚尊八岐大蛇退治、 左:神武天皇東征 【日本神話】 ・欄間 − 正面:頼朝本陣、 右:仁田四郎猪退治、 左:勢子の活躍 【富士の巻狩】 ・虹梁 − 雲海 ・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍 ・小脇板 − 右:日本武尊 野火の難、 左:神功皇后 三韓征伐 【日本神話】 ・幕板 − 右:佐久間玄蕃盛政 奮戦、 左:加藤清正 九州征伐 【太閤記】 ・兜桁 − 「旭」の文字 ・板勾欄 − 富士の巻狩 ・本幕 − 正面:「朝日町」の文字、 右:那須与一 扇の的、 左:? 【小屋根廻り】 ・鬼板 − 獅噛み ・懸魚 − 鳳凰 ・車板 − 宝珠を掴む青龍 ・枡合 − 正面:牡丹、 右:牡丹、 左:牡丹 ・欄間 − 右:宇治川の先陣争い、 左:敦盛を呼び戻す熊谷次郎直実 【源平盛衰記】 ・虹梁 − 雲海 ・太鼓周り − 雲に鶴 ・幕板 − 右:渡辺綱 羅生門鬼退治、 左:茨木童子 片腕奪還 【大江山】 ・板勾欄 − 右:鬼ごっこ、 左:雪だるま遊び 【唐子遊び】 ・縁葛 − 右:波に千鳥、 左:波に千鳥 ◎ 曳行パターン ・パレード − パレードの日はまず相生町,大西町,尾崎宮本町と一緒に尾崎駅前方面からパレードに合流、帰りは流れ解散をします。 ・本宮 − 本祭り1日目は午前からところ曳きと、海老野の浜で相生町,大西町,尾崎宮本町と合流し、4台で波太神社へ宮入をします。夜は尾崎駅下で相生町,大西町,尾崎宮本町と一緒に通称「尾崎駅下8の字パレード」を行います。 ・後宮 − 本祭り2日目は午前からところ曳きや海老野の浜へ曳行し、夕刻から尾崎中学校付近から尾崎駅方面へのいわゆる「福島パレード」を実施、その後夜は尾崎駅付近で相生町,大西町,尾崎宮本町,新町と一緒に曳行します。 ◎ 朝日町の略年表 明治時代−先代のやぐらを新調。 平成2年10月7日日曜日−現在のやぐらを新調、波太神社にて入魂式。 平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。 平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。 平成9年10月11日土曜日−相生町と御神輿担当に当たる。 平成15年10月−駒を新調。 平成18年10月9日月曜日−相生町と御神輿担当に当たる。 ◎ 朝日町関連サイト ・阪南市の祭・やぐら → http://yagura.fan-site.net ・優雅・伝統・秋祭り → http://sazern9.fc2web.com |