- 地車紹介 feat. 吉見 -
- 2008/8/31 -






吉見 (よしみ・田尻町)
 ・新調:平成4年
 ・大工:川端建設
 ・彫師:木下彫刻工芸
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:春日神社

◎ やぐらの歴史
田尻町には明治中期頃、東出・西浜出・南出・北浜出・中出の5地区にやぐらがあったが、大正5年に5地区を統合したやぐらを新調。その先代やぐらは現在もやぐら部屋に保存されている。

◎ 現在のやぐら
平成4年に大工:川端建設、彫師:木下彫刻工芸によって新調。新調の際にはやぐらではなく、だんじりを新調しようと言う意見もあったが、伝統を守るべく櫓新調に至る。現在では青曳会(他所で言う青年団)、十人衆(他所で言う十五人組や若頭会)、保存会、地区会が存在し、これらの団体で櫓祭礼実行委員会が組織されている。提灯は白地に赤文字で「吉見」。

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:鳳凰
・枡合 − 正面:酒宴の場、 右:酒呑童子退治
・欄間 − 左平景清綴引き
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・小脇板 − 右:牛若 鞍馬山修業の場、 左:牛若 弁慶五条大橋の出会い
・幕板 − 右:頼朝の朽木隠れ、 左:木曽義仲
・兜桁 − 吉見の文字
・犬勾欄 − 正面:牡丹に唐獅子、 左右:波濤
・板勾欄 − 正面:頼朝本陣、 右:仁田四郎猪退治、 左:狩場風景
・縁葛 − 波濤に玄武
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 青龍
・枡合 − 左:茨木童子 片腕奪還
・小屋根柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・太鼓周り − 雲に鶴
・幕板 − 右:義経 八艘飛、 左:巴御前 勇戦
・縁葛 − 右:安宅の関 弁慶義経懲打、 左:?

◎ 曳行パターン
宵宮:ところ曳き
本宮:ところ曳き、春日神社へ宮入

◎ 吉見の略年表
大正5年−先代やぐらを新調。
平成4年−やぐらを新調。
平成15年5月3日−田尻町町制50周年記念としてやぐらを曳行。
平成18年11月18日−田尻町立小学校創立100周年記念行事にてやぐらを曳行。
平成20年8月31日−駒新調記念式典を実施。

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 平成15年5月3日
田尻町町制50周年記念やぐら&だんじり曳行が行われました。

 平成18年11月18日
田尻町立小学校創立100周年記念行事にてやぐら&だんじり曳行が行われました。

 平成20年8月31日
駒新調記念式典を実施。