- 地車紹介 feat. 牧野 -
- 2008/11/23 -






牧野 (まきの・泉南市信達地区)
 ・新調:平成12年(同年9月30日入魂式)
 ・大工:見本圭介氏
 ・彫師:木下彫刻工芸
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:川島織物
 ・宮入:信達神社

◎ やぐらの歴史
牧野のやぐらの起源は享和元年(1801年)頃、五穀豊穣豊年満作を祈願し、村中を曳き廻したのが始まりと言われてます。先代のやぐらは昭和7年頃に新調(大工:向井寅太郎、彫師:住吉在住の某氏)、平成12年9月30日の現在のやぐらの新調入魂式の際にお別れ曳行、現在では淡輪の個人へ売却され保存されてます。

◎ 現在のやぐら
平成12年に大工:見本圭介氏、彫刻:木下彫刻工芸によって新調、同年9月30日日曜日に新調入魂式を実施しました。やぐらでは初めてとなる入母屋・扇垂木(大屋根)の屋根で、先代と比べると彫物も大きく変わりました。提灯は正面には「牧野」と「青年団」、屋根周りには「牧野」。

◎ 彫物図柄解説(牧野やぐら新調記念誌より抜粋)
【大屋根回り】・正面 − 天の岩戸(天照大神)
       ・左面 − 素戔鳴尊大蛇退治
       ・右面 − 日本武尊・野火の難をのがれる
       ・後面 − 因幡の白兎
【小屋根回り】・正面 − 神武天皇東征
       ・左面 − 神功皇后・応神帝平産す
       ・右面 − 雄略帝葛城山にて猪退治す
【本体正面】 ・上面 − 日吉丸誕生
       ・左面 − 牛若丸、鞍馬山にて修行す
       ・右面 − 本能寺の変
【本体右面】 ・前上 − 日吉丸、矢作橋にて小六に出会う
       ・前下 − 熊谷次郎実、敦盛を呼びもどす
       ・後上 − 楠木正行、如意輪堂に辞世の歌を記す
       ・後下 − 巴御前の勇姿
【本体左面】 ・前上 − 日吉五郎丸、馬に乗る
       ・前下 − 宇治川先陣争い(宇治川合戦より)
       ・後上 − 楠公父子、桜井の駅の別れ
       ・後下 − 木曾義仲の戦い

◎ 曳行パターン
パレード:ところ曳き、泉南市パレード
宵宮:ところ曳き、信達パレード(大苗代,市場と連合曳き)
本宮:ところ曳き、往生院へ「座入り」、夜の信達三区合わせ

◎ 信達神社宮入りに関して
牧野の氏子は信達金熊寺に鎮座する信達神社ですが、交通事情や地理的条件から現在では宮入りできません。故に祭り当日には信達神社の神主が牧野まで足を運んで、御祓いをするそうです。

◎ 牧野の略年表
享和元年頃−やぐらの歴史が始まる。
昭和7年頃−先代のやぐらを新調。
平成12年9月30日−現在のやぐらを新調、新調入魂式を実施。
平成13年7月−牧野やぐら新調記念誌を発刊。
平成20年9月15日−駒を新調、入魂式を実施。

◎ 牧野関連サイト
・泉州の祭り → http://pksp.jp/20050714/
・信達秋祭り → http://www6.ocn.ne.jp/~urijii/

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 平成13年7月
牧野やぐら新調記念誌を発刊。

 平成20年9月15日
駒新調入魂式を実施。