- 地車紹介 feat. 自然田東組 -
- 2009/5/20 -






自然田東組 (じねんだひがしぐみ・東鳥取五地区)
 ・新調:大正9年
 ・大工:若野寅太郎氏
 ・彫師:不明
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:波太神社

◎ 地名「自然田」の由来
自然田の地名の由来は小川,山中川などの流域地域であり、自然に田ができたので自然田と銘々したと言う説がありますがはっきりした事は分かりません。謡曲で知られる自然居士の出生地でもあります。その自然田は安政6年(1859年)頃は、村が上出,寺脇,東,南,芝の5つにわかれ、やぐらも5台ありましたが、集約され上出(上出,寺脇…今の自然田上組)、中之場(東,南…今の自然田東組)、 芝出(芝…今の自然田上東組)の3地区になりました。

◎ 先代のやぐら
先代のやぐらは大正5,6年頃に泉南市の信達葛畑に売却されたと言う話がありますが定かではありません。

◎ 現在のやぐら
現在のやぐらは大正9年に大工:若野寅太郎氏によって新調、昭和60年に地元の大工:古川茂信氏によって修復されました。また自然田東組のやぐらの彫り物は源平合戦,那須与一,鵯越の逆落としを題材とし、また一番の特色でもある屋根の形は、正面から眺めた形が軒先部分を撫で肩にし、反りあげた形である唐破風(からはふ)と呼ばれる形で、これは波太神社拝殿と同様の形をしています。本幕は源平合戦,鵯越の逆落とし,屋島の合戦、また提灯は白地に赤の文字で「飛賀志」という文字です。なお自然田東組の「飛賀志」とは「東」のゴロ合わせで「祭なので勢いがあるように飛ぶ、神社が絡むのでめでたいように賀正の賀、祭を盛り上げていく志、それで飛賀志」となったそうです。

◎ 彫物図柄解説
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:鳳凰
・犬勾欄 − 平:波に兎
・縁葛 − 正面:牡丹に唐獅子、 右:花籠を曳く唐獅子、 左:?
・本幕 − 鵯越の逆落とし,屋島の合戦
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・板勾欄 − 右:司馬温公 瓶割りの場、 左:楽器遊び(唐子遊び)

◎ 曳行パターン
・パレード − パレードの日は森下酒店前にて和泉鳥取,山中渓,自然田上組,自然田上東組と合流、サークルK阪南鳥取中店前にて石田宮本,黒田,下出,鳥取中と合流し9町でパレードに参加、帰りは和泉鳥取,山中渓,自然田上組,自然田上東組と一緒に帰路につきます。
・本宮 − 本祭り1日目は午前からところ曳きと波太神社への宮入が、波太神社への宮入は自然田上組,自然田上東組と一緒に曳行します。夜は水本運送で自然田上組,自然田上東組と一緒に曳行します。
・後宮 − 本祭り2日目は午前からところ曳きが、夜は水本運送にて自然田上組、自然田上東組と一緒に曳行します。
・東鳥取五地区パレード − 波太神社宮入の時間によって異なりますが、本宮か後宮に和泉鳥取,山中渓,自然田上組,自然田東組,自然田上東組の5台で、各年持ち回りで和泉鳥取,山中渓,自然田地区をパレードします。

◎ 自然田東組の略年表
大正5,6年−先代のやぐらを売却。
大正9年−現在のやぐらを新調。
昭和60年−現在のやぐらを修復。
平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。
平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
平成6年10月11日火曜日−自然田上組、自然田上東組と御神輿担当に当たる。
平成14年10月14日月曜日−自然田上組、自然田上東組と御神輿担当に当たる。
平成15年9月28日日曜日−駒を新調、波太神社にて入魂式を実施。

◎ 自然田東組関連サイト
・阪南市の祭・やぐら → http://yagura.fan-site.net
・優雅・伝統・秋祭り → http://sazern9.fc2web.com/

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 平成15年9月28日
駒を新調、波太神社にて入魂式を実施。